今季見据える目標とビジョン
――今季設定している目標に向かうためのビジョンを教えてください。
チームマネジメントはすごく重要です。いろんな国籍の選手がいる中で、彼らをどう一緒にプレーさせるか、共存させるかというところが大事になります。いまのチームは、チームの平均年齢が(リーグで)1番若く、先発メンバーの平均年齢が若いチームになっています。
チームマネジメントをするうえで、規律がすごく大事です。私の中では3つのポイントが目的を達成するために必要だと思っています。今シーズンのビジョンは、ゴール、パッション、チームの一体感を大事にしています。
ゴールは、まずファン・サポーターが、自分たちが披露するサッカーを好むこと。攻撃的なサッカーをしているので、(ファンに)好んでもらえればと思います。現実的な順位の目標はプレーオフ2(圏内の)7位~12位の間を目指していきたいです。
――STVVの監督として日本人選手にどのようなビジョンで指導していきたいですか。
成長してもらいたいので、試合でプレーすることが一番大事だと思います。中盤の選手に限っていえば、彼らが共存できる形を見つける必要があると思います。
いま中盤に3人の日本人選手がいますが、フォーメーションは3-4-3のため、中盤のセントラルハーフのポジションは二つしかありません。一人はベルギー人の若い素晴らしいタレント(ベルギー人MFマティアス・デロージ)がいるので、いまは共存が少しできてないところがあります。
長期的に見たら各選手がプレーすると思います。鈴木彩艶選手、小川諒也選手は少し時間が必要だと思います。
いきなり(欧州のチームに)来てすぐにプレーできるようなチームではないです。彼らもポジション争いに勝っていかないといけない。山本理仁選手については、アンダー(代表)のキャプテンも務めていて、すごくサッカーIQも高くて知性もあります。すごく良い選手ですが、藤田譲瑠チマ選手と山本選手は伊藤涼太郎選手と比較すると、少し年齢が若いところもあるので、アダプテーション(順応)するのに少し時間がかかるんじゃないかと思います。