また、女性の健康の専門家であり、スポーツサイエンティストでもあるエマ・ロス氏は、女子の試合への投資がもっと必要だと訴えた。
「今、ACLの怪我をめぐる不安が女子サッカーに影響を及ぼしている。
女子サッカーにもっと金とリソースを投じれば助けになる。パフォーマンスサポートチーム、ストレングス&コンディショニングコーチ、理学療法士たちの数が増えるので。
ビッグクラブに所属する女子チームであれば、男子チームと同じようなサービスを受けられると思われている。そうでないことも多い。
選手たちが壊れないようなインフラを整えなければ、女子サッカーがこのまま成長することは期待できない。
(英女子トップリーグのWSLが10月に開幕するが)2022年のEUROに出場した選手たちもいる。
その後、彼女たちは国内リーグを戦い、さらにW杯に出場した。そして、今また国内シーズンが始まる。
スケジュールとカレンダーを見直し、選手を守る必要がある。さもなければ、(怪我で)彼女たちを失うことになる」
チェルシー女子のエマ・ヘイズ監督はこうも指摘している。
「メディカルチームには殺されるかもしれないけれど、最大の研究のひとつは重要なポイントだと思う。
怪我の分析について学ぶべき貴重な教訓は、代表からクラブ、クラブから代表への戦いの変更の10日以内に大部分が起きているということ。
トレーニングの負荷や移動スケジュール、リカバリーなどがチームによって異なるという単純な話ではない。自分たちがやっていることを本当に顧みる必要がある。
だから、UEFAやFIFAが検討する必要があると思う。
調査をしたいなら、全ての大ケガを遡って、生理的なもの、トレーニング、ピッチなどの大きな変化とどれほど早く重なったか(を調べること)。 これはあくまで私の意見。やるべきことがまだ多くある」
女子アスリートは男子に比べて接触がないACLの損傷が6倍も多いという研究結果がある。
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WSLではワールドカップを戦い終えたなでしこジャパンの選手たちもプレーするだけに気がかりだ。