トップレベルのサッカー選手は非常にハードなスケジュールを要求される。クラブチームではリーグ戦に加えてカップ戦、欧州のコンペティションを並行して戦い、3~4日に1試合をプレーする。
さらに代表チームに招集されている選手はそれぞれの国に戻ってW杯やEUROなどの厳しい予選を戦い、さらに時差ボケを抱えながら戻ってくる。
『voetbalzone』によれば、オランダのプロサッカー選手協会で会長を務めているエフゲニー・レフチェンコが以下のように話していたという。
彼はハードスケジュールの例としてフェイエノールトの2名のFW、メキシコ代表のサンティアゴ・ヒメネスと日本代表の上田綺世を提示したとのこと。
ヒメネスは日曜午後のズヴォレ戦を終えてすぐにメキシコへ飛び、14日にガーナ戦、17日にドイツ戦を行い、20日にオランダへと戻り、21日にフィテッセ戦に臨む。
上田綺世ももちろん同じように日本に戻っており、13日にカナダ戦、17日にチュニジア戦を行い、そして時差ボケを抱えてオランダに戻る。
レフチェンコはその状況について以下のように話していたという。
エフゲニー・レフチェンコ
「選手たちは精神的にも肉体的にも大きなプレッシャーに晒されているよ。彼らは頻繁に旅行し、睡眠時間が短くなるなかで、常にいいパフォーマンスを発揮しなければならない。
財政的に健全なクラブは、2チーム分、あるいは3チーム分の人数を備えてローテーションしなければならない。プレッシャーや怪我で試合の質は下がってしまう。
FIFAなど世界的な協会は単にお金のことだけではなく、選手をどのように保護するのか…非常にありきたりな言い方にはなるが、とても慎重に考えなければならない。
例えば、根本的に試合の時間を短くすべきではないか。他のスポーツではそれがうまくいっている。
25分のセッションを3回行うようにすればより多くの休憩も得られる。お互いに試合中に動く選択肢も増えるだろう。
ただ、サッカーのような保守的なスポーツでは今後数年間そのようなことは起こらないだろうね。
とはいえ根本的に解決策を考えなければ、トップレベルのサッカーはいずれ崩壊に向かうと思うよ」
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基本的には90分で行われるサッカー競技。このところは様々なスポーツで競技時間の短縮が図られているが、そのような策が導入される可能性はあるのだろうか…。
なお、日本では全国社会人サッカー選手権大会が40分ハーフの前後半制、国民体育大会が35分ハーフの前後半制で行われている。