ベリンガムに救われたマドリーは勝利したものの、前半の戦いぶりを見て見ぬ振りはできない。前述の通りヴィニシウスはアラウホに完全に封じられ、ロドリゴは存在感がなかった。前半はバルサを上回る5本のシュートを放つも全て枠外。苦しい展開が続いた。
攻撃が“ベリンガム依存”になりつつある今、前半のような局面を打破できる力をつけるべきだろう。そうすればここまで苦しい展開にはならなかったはずだ。
守備に関しては失点はしたもののそこまで重大な課題があるわけではなく、むしろ安定しているように見えた。攻撃陣の課題を改善して次節以降に繋げていきたい。
一方、劇的逆転負けを許したバルサは痛い敗戦ではあったものの内容は決して悪くなかった。前半は早々に良い形で先制し、フェルミンを中心として攻撃を組み立てていた。中盤で起用されたガビも守備の面で大きく貢献していた。
その分、後半の両ウイングの停滞は非常に痛かった。途中でロベルト・レヴァンドフスキ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマルを投入したものの決定機を決めきれなかった。
守備は大健闘と言っていいだろう。イニゴ・マルティネス、アンドレアス・クリステンセンが安定してチャンスを作らせず、球際での勝負強さも光った。失点の場面に関して言えばボールに寄せきれない部分もあったが仕方がない面が多かった。
全体的に見ればこの日はチームとして十分の働きだったと言える。それだけに、勝ちたい試合だった。
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リーグ戦はまだ序盤。現在首位のマドリーもまだ決して油断はできない。今年のラ・リーガも目が離せなくなりそうだ。