福山出身のキャプテンが先制弾!

この日芸術的なループ弾を決めた曽我は「クロスが入ったタイミングで『クリアがここら辺に来るだろうな』と、相手のセンターバックを見たときに思った。そこを予測したらいいところにクリアボールが来たので、ファーストタッチがうまくいけばうまく打てるかなと。思い切って振った結果がゴールにつながったと思ってます」と笑みを浮かべた。

チーム史上初の決勝ラウンドに駒を進めたが、曽我に慢心は一切ない。「条件的には上がれるスコアではあったんですけど、福山シティの選手はみんな、スタッフも含めてドローというスコアには満足していないです。勝ち切るところが決勝ラウンドも大事になってくると思う。もう1回福山に帰って、またそこを徹底していきたいと思っています」と気を引き締めていた。

ガイナーレ鳥取で4シーズンプレーした元Jリーガーの曽我は福山市で生まれ育った。鳥取退団後はFC TIAMO枚方を経て、2020年に地元クラブへ加入した。今季で4年目の曽我は地元クラブのJリーグ入りを目指している。

「地元福山市にJリーグチームをということが、僕の1番の思いです。そこを土台に置きつつ、今年はチャンスなのでより集中してやっていけたらと思っています」

鳥取のアカデミーからトップチームに昇格して、Jリーグを経験した曽我は自身の経験をチームに還元している。プロを目指すクラブだからこそ、元Jリーガーとしての経験の還元はチームにとって必要不可欠だ。

「まずは自分自身のやるべきことをしっかりやることが大事だと思っています。そこから自分への行動がチームにもいい影響を与えられて、チームが上向きになると思っている。(ときには)ちょっと一歩引いてチームを見ることはあるんですけど、まずは自分がしっかりしてそこからチームに還元できたらと思います」と言葉に力を込めた。

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決勝ラウンドは今月22日から26日まで中1日のハードスケジュールで、栃木県グリーンスタジアムにて開催される。トレーニングマッチではJ3チームを打ち破ることも珍しくない地方クラブの雄が、アマチュア最高峰のJFL昇格に向かって突き進む。

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