ライアン・ギグス

元々のポジション:左ウイング

変更後のポジション:ボランチ

同じクラブで24年間を過ごせば、そこには大きな変化も訪れるもの。アレックス・ファーガソン監督の下で「ファギー・ベイヴズ」としてブレイクしたライアン・ギグスは、「ジャックナイフ」と呼ばれたほどのドリブルとクロスでキレを見せたウインガーであった。

ただ2010年代に彼は40歳を目前にしてボランチへとポジションを移す。アレックス・ファーガソン監督による最後のシーズンでは22試合に起用され、冷静なプレーでチームを優勝に導いている。

ギャレス・ベイル

元々のポジション:サイドバック

変更後のポジション:ウイング

サウサンプトンで若くしてデビューしたギャレス・ベイル。その時は圧倒的なスピードを持った左サイドバックとしてプレーしており、豊かな身体能力で仕事をこなしていた。

その後トッテナムへと引き抜かれたあとにプレミアリーグの壁にぶち当たったが、ポジションを前線に移して大ブレイク。そのスピードに加えて強烈な左足と得点力が生かされ、大成功を収めることに。信じられないような額でレアル・マドリーへと引き抜かれるキッカケとなった。

バスティアン・シュヴァインシュタイガー

元々のポジション:攻撃的MF

変更後のポジション:ボランチ

キャリアの中でいくつものポジションをこなしてきたバスティアン・シュヴァインシュタイガー。バイエルン・ミュンヘンの下部組織からトップに昇格した後の数年は攻撃的MFやワイドアタッカーとして活躍を見せた。

しかし年齢を重ねるごとにポジションを下げ、ワールドカップで優勝を果たしたときにはボランチ、そして最後にアメリカへと渡ったあとはセンターバックもこなした。非常に優れた知性と応用力を持っていた選手であった。

ロベルト・フィルミーノ

元々のポジション:攻撃的MF

変更後のポジション:センターフォワード

ドイツ・ブンデスリーガの新興勢力ホッフェンハイムで攻撃的MFとしてブレイクしたロベルト・フィルミーノ。2015年にリヴァプールへとやってきたあと、プレミアリーグで壁にぶち当たった。サイドでのプレーにも適合できなかった。

しかしそれからユルゲン・クロップ監督の下で3トップの中央へとコンバートされると、最前線からのゲームメイクで「偽9番」としての役割にフィット。リヴァプールの黄金期を築く伝説的なトリオの一人となった。