イラク代表入りを目指して

イラクリーグでは主に攻撃的MFとしてプレーし、アル・カーラバー時代は2度イラクFAカップ決勝に進出して、準優勝を経験。2022年のイラクFAカップ決勝アル・カルフ戦では左MFで先発(登録名はアフメド・マフムード)するなど、イラクでも存在感を見せた。両親の母国での代表入りを目指す理由はこれまでの恩返しの一心だ。

――イラク代表に入りたい理由を教えてください。

親に対しての恩返しですね。両親がイラク人なので、そういう意味でも自分のルーツもイラクです。ここまで育ててもらってイラク代表になるくらいまで成長して代表になりたいと思いました。

――イラクの年代別代表に招集された経緯を教えてください。

(イラク挑戦)1年目の試合で結構いいプレーをして、「U-20代表に来ないか。来てくれ」という話がありました。そのとき(協会側が)自分の年齢を把握してなかったんです。U-20代表をお断りして、自分の年齢を説明しました。U-23代表もその1、2年後くらいかな。自分が24歳のときだったので、年齢的に入れないからお断りしました。

――ただ招集されたときは感慨深いものがありましたか。

もちろんです。やっと一歩ずつ認められているんだなと。一歩ずつ階段を上っている自覚はありましたね。

――強豪のアル・ザウラーに行くほどですからすごいですね。

アル・カーラバーでも2回イラク(FA) カップ決勝に行っています。アル・カーラバーはそんなビッグなクラブじゃないんですけど、自分が行ったときはリーグ戦で5位、2年目でイラクの決勝に行きました。5年目でももう一回イラク(FA) カップ決勝に行きました。ちょっと自分の力も入っているのかな。

――いままでA代表に声がかかったことはありましたか

A代表はないですね。そこもすごく悔しいです。(現在所属する)ノールーズというチームは、毎回リーグ戦で10位とかで終わっているんです。ただ今年は12試合で4位と自分もボランチで10試合3アシストくらいしています。

いまはケガしちゃって2試合出られなかったんですけど、ケガのとき以外は全部90分間プレーしています。チームはいますごく注目されているんですけど、代表からは声がかからない。すごく悔しい気持ちがあって「なんでだよ!」という感じではありますね。