ラツィオでの去就が注目されている鎌田大地。イゴール・トゥドール新監督のもとで再び先発起用されるようになったが、契約延長オプションを行使せずに1年で退団すると報じられている。
そうしたなか、『TUTTO mercato WEB』は、「ラツィオ鎌田の謎。退団が差し迫っているが、トゥドール監督にとっては重要」という記事を伝えた。
「8ヶ月間、謎に包まれていた存在。ラツィオにおける鎌田大地の冒険は、矛盾に満ちたシーズンの中で最も難解なものだ。この日本人選手は昨夏にサプライズで加入した。ミラン移籍は寸前で立ち消えになり、その後、ナポリが最も接近したかに思えたが、獲得したのはラツィオだった。選手に行使権がある2027年までの契約更新オプション付きの1年契約で日本人を引き入れた。
当初、マウリツィオ・サッリ前監督は鎌田を先発起用していたが、その後は出場機会が激減。その結果、鎌田は日本代表としてアジアカップを欠場することになった。それが修復不可能な亀裂を作り、鎌田は2月に契約を更新しないことを決意。クラブは鎌田を最大限に活用しようとしたが、サッリから与えられた数少ない出場機会の中で彼がインパクトを残すことはできなかった。
その後、トゥドール新監督のもとでこの日本人選手は突然、かけがえのない存在になった。クロアチア人監督は彼をトップ下としてもインサイドハーフとしても起用。鎌田にクオリティーがあるのは確かだが、この日本人選手は契約更新条項を行使しないだろう」
そのうえで、今季限りで退団が濃厚な鎌田を優先的に起用することは「中盤の将来を担う選手を犠牲にするリスクになりえる」とも。
ラツィオはセリエAの残り6試合、そして、ユヴェントスとのコッパ・イタリア準決勝が控えている。