8位:クロード・マケレレ
プレーしたクラブ:ナント、セルタ、レアル・マドリー、チェルシー、PSGなど
フランス代表成績:71試合0ゴール
世界最高の「守備的」ミッドフィルダー。イングランド・プレミアリーグでは彼のような役割を「マケレレ・ロール」と呼ぶようになり、まさに代名詞のような存在となった。
レアル・マドリーでは「銀河系」と呼ばれたスター軍団の中で守備の役割を一手に任され、ピッチの掃除屋として確かな信頼を獲得。その後チェルシーやPSGでも活躍した。
フランス代表では1998年のワールドカップやEURO2000に参加していないためタイトルに恵まれず。2006年のワールドカップでも準優勝に終わっている。
7位:アントワーヌ・グリーズマン
プレーしたクラブ:レアル・ソシエダ、アトレティコ・マドリー、バルセロナ
フランス代表成績:125試合44ゴール
攻撃的ミッドフィルダーとストライカーの間の何処かに存在するポジション。アントワーヌ・グリーズマンはその間隙に入り込ませれば世界で最も優れた選手だ。
2018年のワールドカップ優勝におけるフランス代表の主人公の1人である彼は、クラブレベルでもアトレティコ・マドリーとバルセロナで数多くのタイトルを手にした。
そしてフランス代表のキャップ数を見てもミッドフィルダーとしては歴代最多の記録を持っており、彼を上回るのはウーゴ・ロリス、リリアン・テュラム、そしてオリヴィエ・ジルーだけだ。
6位:ジャン・ティガナ
プレーしたクラブ:リヨン、ボルドー、マルセイユなど
フランス代表成績:52試合1ゴール
フランス領スーダンでマリ人の父親とフランス人の母親の下で生まれたジャン・ティガナ。パスタ工場や郵便配達員で働きながらサッカーをしていたが、後に80年代最高のセントラルMFに成長した。
ミシェル・プラティニやルイス・フェルナンデス、アラン・ジレスとともに「魔法陣」と呼ばれる中盤を形成し、EURO1984の優勝に大きく貢献した。
168cmと小柄であったが、無尽蔵のスタミナと長短のパス、さらに攻守に渡って貢献できる万能性と推進力に優れた選手であった。
5位:ディディエ・デシャン
プレーしたクラブ:ナント、マルセイユ、ユヴェントス、チェルシーなど
フランス代表成績:104試合4ゴール
2012年からフランス代表監督を長く務めるディディエ・デシャンは、歴史上3人しかいない「選手としても監督としてもワールドカップを制覇した」人物の1人だ。
エリック・カントナから「水を運ぶ男」と揶揄された彼は、中盤の底で無私無欲にプレーする堅実性を武器にした選手だった。
圧倒的な仕事率と粘り強さ、スタミナ、試合を読む知性、恐れを知らないタックル、優れたポジショニング、そしてリーダーシップ。まさにピッチ上の監督であった。