パリ五輪への出場が決まっているU-23日本代表チームは、11日にメンバー発表まで最後の試合となるアメリカ代表とのフレンドリーマッチを行った。

日本はGKに小久保玲央ブライアン、最終ラインに半田陸、西尾隆矢、高井幸大、大畑歩夢の4枚を起用し、中盤は荒木遼太郎、藤田譲瑠チマ、山本理仁の3センター、前線には右に三戸舜介、左に斉藤光毅、中央に藤尾翔太という4-3-3でスタート。

序盤からペースを握る日本は、特に斉藤がいる左サイドを中心に攻撃を仕掛け、高い位置からのボール奪取も積極的に狙い、ゴールに迫る。

キックオフから4分すぎには斉藤のクロスがブライアン・レイノルズの手に当たってハンドの判定となり、日本にペナルティキックが与えられた。それを藤尾翔太が冷静にGKパトリック・シュルトのタイミングを外して決め、早い時間に先制点を奪う。

リードしたあとはいくつかのビッグチャンスをゴールに結び付けられない場面があり、さらにアメリカの攻撃を許す時間帯もあったが、前半は1-0とアドバンテージを持ったまま終了することに成功した。

後半スタートではペースを上げてきたアメリカに押されていくつかのピンチを迎えたものの、徐々に復調。ハーフタイムから出場の平河悠が左サイドで数多くチャンスを作っていく。

68分には4-3-3のインサイドハーフにポジションを移したばかりの三戸舜介がペナルティエリア右に突破し、クロスがアメリカのディフェンダーとGKシュルトに当たったあとのこぼれ球を細谷真大が押し込んだ。

これでリードを広げた日本は、その後関根大輝や佐野航大を投入しながら優勢を保ち、2-0のまま勝利で試合を終わらせた。

アメリカの攻撃を受ける時間帯も存在したが、90分で打たせたシュートは2本のみ。決定的な場面をあまり作らせず、実力を見せる形でメンバー発表まで最後の試合を完遂している。

予選メンバー外も…まだ「パリ五輪行き」があり得る国内の5名

ただ心配なのは前半に至近距離からのシュートを頭部に受けて交代を余儀なくされた山本理仁。もし脳震盪となればしばらくの離脱を余儀なくされるかもしれない。

なお、パリ五輪のメンバー発表は7月3日に予定されている。

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