延長前半10分に生まれた決勝点。コーナーキックから鮮やかなヘディングでゴールに流し込んだのは、柏アカデミーで1年先輩の細谷だった。

「自分はベンチに座っていて、(細谷)真大に決められて。本当に差を見せられたというのもありますし、でもこのままじゃいけないと思わせてくれたのが身近にいる真大だったので、そこに自分も追いついて、Jリーグのピッチで今度は自分が決めてやり返したいなというのが今の率直な気持ちです」

勝負を分けたのはわずか1点。しかし、勝敗を決した差について尋ねられると、田村ははっきりとした口調でこう語った。

「やっぱり“日頃”が出ているんだろうと思います。プロは生活がかかっているので、1本のシュートを決めるか決めないかでも今後の人生が左右します。学生は、自分の成長にフォーカスはできるのでそこが強みだとは思っていますけど、プロの世界で生きていくにはやっぱり、あの1本。自分たちも別に気が緩んでいるわけではないですけど、その1本を決めてしまえば、というのがプロの世界だと思います。そこが今の筑波には足りないですが、でも持っているとは思っているので、この後の大学リーグに生かしていきたいです」

世代別の日本代表経験もある田村だが、来年の卒業後の進路はまだ発表されていない。今後のキャリアも見据えた戦いが続く。

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「(今日の出来は)50点という感じですかね。もともと攻撃のところはできると思っていましたし、その回数を後半にもっと出したかったです。自分が目指している『チームを勝たせる選手』にはまだなれていないので、これから筑波に帰って、自分の成長のために毎日…最高の仲間もいるので切磋琢磨してやっていきたいと思います」

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