日本代表は2日、千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドで公開練習を行った。2026北中米FIFAワールドカップアジア最終予選の2試合に向けて活動を開始した森保ジャパン。初日となったこの日は、欧州組9選手、国内組7選手の計16人で始動した。
この日室内トレーニング場で調整したポルトガル1部スポルティングCPのMF守田英正は最終予選を通じて自身の進化を誓った。
リラックスした表情で報道陣の取材に応じた守田。発する言葉の一つ、一つが力強く頼もしさを抱いた。この最終決戦で目指すテーマは個人の成長だ。
「近場の選手の関係性、チームとして意思統一してやるべきこと、戦術を考えながらずっとやってきました。やっぱり大事なのは個というか、自分一人でどれだけ相手をはがせるか。どれだけ前へボールを前進できるか。そういった部分を改めてこだわっています。
選手として成長するために、そこに目を向けてやっているので、そういったところも最終予選を通じて日本代表に貢献するようにアピールをしていきたい」
これまで中盤の調整役として泥臭く走りながら、攻守に顔を出して周囲を献身的にサポートしてきた。ただ今年1月から2月にかけて開催されたAFCアジアカップでの準々決勝敗退や欧州の強豪が集うUEFAヨーロッパリーグなどを経験してベクトルを自分へ向けているという。
「できることは限られている。その中でも模索しながらできることをやって、もし無理だったらしょうがないと割り切りはしたくないです。是が非でも勝利をもぎ取るというか。それがアジアカップでできなかった部分。大会は変わりますけど、同じくらい重要な大会です。ワールドカップ本選に向かうチケットなので、自分が勝たせるという勢いを持ってやりたいです」と言葉に力を込めた。
これまでピッチを縦横無尽に走り、サポートする黒子役からチームを勝利へ導く選手として成長を目指している。今季のスポルティングCPはリーグ戦4試合全勝と首位を快走しており、守田も4戦すべてに先発出場を果たした。クラブシーンではチームに白星をもたらしているだけに、代表戦でもその活躍を披露したい。
「いろんな選手が活躍できるような調整、気遣いは僕の特徴でもあります。チームにとってプラスになると思います。いままでやってきたベースや戦い方は変えずに、ただ自分に何かを課すじゃないですけど、『もっとこうしたらいいんじゃないか、こうできるんじゃないか』という部分は大会を通じてもう一皮むけたいと思っています」とさらなる成長を誓った。