2026年ワールドカップのアジアカップ最終予選、中国とバーレーンに大勝を収めこれ以上ないスタートを切った日本代表。

アジアレベルを超えたとも評される中で、チーム内のポジション争いは熾烈を極めており、旗手怜央が2試合連続でベンチ外となったことは大きな話題に。

それだけに、今の代表チームに呼ばれていない選手たちは、より一層何かしらの“変化”を考えなければいけないと言える。

そこで、クラブでは主力として活躍しながらそういった状況に置かれている代表的な5名をピックアップした。

藤本寛也

25歳MF/ジウ・ヴィセンテ所属

まずは、2020年夏にポルトガル1部のジウ・ヴィセンテへ移籍してから丸4年が経った藤本寛也だ。

ジュニアから東京ヴェルディ一筋で育ち、2018年にプロ入り。高い技術と的確な判断力、さらには決定力も備えたレフティとして当時のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督から高く評価され、1年から25試合に出場、3ゴールを記録した。

ポルトガルでも早々にレギュラーポジションを掴み、2021年からはチームの10番を背負う存在に。この夏はブンデスリーガのザンクトパウリ移籍の噂もあった。

2019年のU-20ワールドカップを最後に、日の丸のユニフォームから遠ざかっている藤本。ジウ・ヴィセンテでは今季すでにハットトリックを達成するなど、これでもかというほど実力を見せつけているだけにステップアップが待たれる。

常本佳吾

25歳DF/セルヴェット所属

鹿島アントラーズ時代の2021年、マッチアップした三笘薫を完璧に封じ込めたことで名を上げた右サイドバック。

鹿島で指揮を執ったレネ・ヴァイラー監督からのオファーを受け、2023年夏にスイス1部のセルヴェットへ移籍すると、好調さを見せるチームの中で主力として定着。昨季のスイスカップ優勝にも貢献した。

今季も開幕早々、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)予選プレーオフでチェルシーと対戦して爪痕を残すなど、順調な序盤戦を過ごしている。

現在の日本代表は3バックだが、常本は明治大学3年次、5冠を達成したチームで3バックのセンターを務めていた。今の代表にアジャストできる素養はあるだけに、より高いレベルの日常を手にしたい。