2011~24年の歴代1位は

2011~2024年までのスーパードラフト全体1位は以下の通りになる。

スーパードラフト(指名チーム、ドラフト指名時在籍校)

2011 FWオマー・サルガド(バンクーバー・ホワイトキャップス、U-20アメリカ代表)
2012 FWアンドリュー・ウェンガー(モントリオール・インパクト、デューク大)
2013 DFアンドリュー・ファレル(ニューイングランド・レボリューション、ルイビル大)
2014 GKアンドレ・ブレイク(フィラデルフィア・ユニオン、コネチカット大)
2015 FWサイル・ラリン(オーランド・シティ、コネカット大)
2016 MFジャック・ハリソン(シカゴ・ファイアー、ウェイクフォレスト大)
2017 FWアブ・ダンラディ(ミネソタ・ユナイテッド、カリフォルニア大ロサンゼルス校)
2018 DFジョアン・モウティーニョ(ロサンゼルスFC、アクロン大)
2019 MFフランキー・アマヤ(FCシンシナティ、カリフォルニア大ロサンゼルス校)
2020 FWロビー・ロビンソン(インテル・マイアミ、クレムソン大)
2021 MFダニエル・ペレイラ(オースティンFC、バージニア工科大)
2022 MFベン・ベンダー(シャーロットFC、メリーランド大カレッジパーク校)
2023 DFハマディ・ディオプ(シャーロットFC、クレムソン大)
2024 FWタイリース・スパイサー(トロントFC、リプスコム大)

2011年からの全体1位はわずか3選手だけ代表選手になっており、アメリカ代表選手はゼロ人とさみしいものになった。

この中で最も有名な選手はサイル・ラリンだろう。現在スペイン1部マジョルカでプレーするカナダ代表ストライカーは、同代表75試合29得点とチームの攻撃をけん引する選手として活躍している。

カナダ代表で攻撃をけん引するラリン

ただラリン以外は欧州で活躍する選手がいない。

理由としてはドラフト制度がアメリカでしか行われていない制度のため、優秀な若手がカレッジスポーツを経験する前に欧州へ直接移籍するケースが多い。

例えばアメリカ代表の天才アタッカーFWクリスチャン・プルシックは10代でドルトムントのアカデミーへ入団し、同代表MFウェストン・マッケニーはシャルケのアカデミー、「リベリアの怪物」ジョージ・ウェア(元リベリア大統領)の息子FWティモシー・ウェアはPSGアカデミーでプレーしていた。

そのため他競技のドラフト全体1位と比較すると寂しい結果になってしまうというわけだ。

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ただアメリカのサッカー人気も年々高まってきているため、カレッジスポーツの競技レベルが高くなっていると在米プロ関係者が話している。今後バスケットボールや野球のように全体1位から歴史に名を残す選手が出てくるかもしれない。今後もMLSスーパードラフトを見守っていきたい。

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