J3の長野パルセイロは19日、GKコーチのシュナイダー潤之介氏(47)がチームを離脱することを発表した。
シュナイダー潤之介氏は体調不良で医療機関を受診するため、先月23日からチーム活動を休止していた。精密検査の結果、前立腺がん(ステージ4)と診断されたという。
現役時代にJ2のサガン鳥栖、ベガルタ仙台、横浜FCでそれぞれ守護神を務めたシュナイダー潤之介氏。
ドイツ系スイス人の父親を持ち、J1でプレーしたことはないもののその特徴的な名前から知名度と人気は高かった。
現役引退後は指導者となり、2023年からは長野のGKコーチを務めていた。
長野は、「治療に専念するシュナイダー潤之介GKコーチの寛解に向けたサポートを惜しみません。ファン・サポーターの皆様や関係各位、クラブ等で実施できる支援方法につきましては、明確になりました時点で随時お知らせさせていただきます。それまでは、どうぞ温かく見守っていただけますと幸いです」とコメント。
また、チームに所属するDF田中康介は自身のSNSに「僕達が勝つ事が1番の治療薬になると信じてガンと戦う大切な仲間の為に最終戦勝ちましょう。そしてみんなでパワーを送りましょう!」とエールを送った。
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長野は、現在13試合連続勝利なしで18位。チームワースト記録を更新中だが、先週末には19位のY.S.C.C.横浜が他会場で敗れたためJ3への残留が決まっていた。
残りは1試合。24日に行われるカマタマーレ讃岐との最終戦で病床のシュナイダー潤之介氏に勝利を届けることができるだろうか。