J3でも栃木シティ旋風を
県南部の栃木市と下都賀郡壬生町をホームタウンに設定している栃木シティは、来季J3で県央に位置する宇都宮市をホームタウンとする栃木SCと同県対決が実現する。これまで天皇杯県予選などでの対戦はあったが、Jリーグでの対戦は史上初となる。
「栃木SCさんは歴史があると思うんですけど、僕たちもウーヴァも含めて僕たちのチームも歴史があるので、そこは負けないと思っています。僕たちは栃木シティとしての誇りを持っています。僕たちのチームは他のチームのサポーターの方、初めての方でも『ウェルカム』だし、他のサポーターの方でも僕たちは拒絶することなく迎えるチームです。(栃木ダービーは)初めての方も誘っていただくには、いいチャンスです。栃木SCさんとダービーになれば知らない人も巻き込めるので、非常にいい機会だと思います。(栃木県の)祭りというか、イベント事の一つとしてそういうものにしていかなくちゃいけないというのが僕たちの気持ちです」とダービーを心待ちにしていた。
2021年シーズンにJFLを制したいわきFCは翌シーズンにJ3を優勝し、J2昇格を果たすなどJFL優勝の勢いそのままに駆け上がった事例がある。田中も今季巻き起こした栃木シティ旋風をJ3で再現しようとしている。
「僕たちはJFLに上がった段階で優勝できるチームだと思っていました。J3に挑戦する立場ですけど、胸を借りて皆さんにリスペクトを持ちながらも、優勝を狙って戦うつもりです。栃木シティはJFLで今年旋風を巻き起こしましたけど、この勢いでJ3も旋風を巻き起こせたらと思っています」と意気込んだ。
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『諦めない男』田中は2年かけて戻るべき舞台へと帰還した。駆け抜けるようにJFL昇格、J3参入を果たしたチームとともに、来季もJ3で栃木シティ旋風を巻き起こす。