17日、FIFAの年間表彰であるThe Bestが行われ、フェアプレー賞には、インテルナシオナルMFチアゴ・マイアが選ばれた。
今年5月、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州で大規模な洪水が発生し、多くの人が亡くなった。
同州に本拠地があるインテルナシオナウとグレミオのスタジアムも浸水被害を受けた。そのなかで、27歳のブラジル人MFチアゴ・マイアは、住民の救助に尽力。
浸水したビルから高齢の女性を背負って救出した。首の高さまで浸水した水をかき分ける動画は瞬く間に拡散され、ブラジル国内外から称賛を浴びたことでフェアプレー賞を贈られることになった。
そのチアゴ・マイアは、SNSにこのようなメッセージを綴った。
「サッカー界で最も権威のあるアワードのひとつである『The Best』でフェアプレー賞を受賞できたことには、言葉では言い表せないほど感謝している。
今年は、多くのことを克服して精神的に進化した年として自分の記憶に残るだろう。なぜなら、身の回りで起こった大惨事を前にしてピッチに立つことは、大きな挑戦だったからだ。
人々が苦しみ、泣き、物を失い、どうしていいかわからなくなっているのを目の当たりにした際、ひとつのことを確信していた。それは、助けに行かなければいけない、ということ。なぜなら、神はいつも『隣人を汝のごとく愛せ』と教えておられるからだ。
自分はこのことで注目されたり、認知されたくはなかった。ただリオグランデ・ド・スルを助けるために政府高官や実業家、影響力のある人々の関心を引き、自分の特権を少しでも役立てたいと思っただけだ。
しかし、この賞をリオグランデ・ド・スル州の洪水で被害を受けたすべての人々と、援助してくれたすべての人々に捧げる。この賞が誰のためであろうと常に善行を追求する人々のインスピレーションとなりますように。そして、自分を助けてくれた友人3人にこの賞を捧げる」
『Globo』によれば、チアゴ・マイアは、屋根に登り、フェンスを飛び越え、水に飛び込み、取り残された人々や動物を救助したとか。
その行いによって、インテルナシオナウの宿敵であるグレミオのファンからも称賛されたそう。