17日、FIFAの年間表彰The Bestで、インテルナシオナルMFチアゴ・マイアにフェアプレー賞が贈られた。
今年5月、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州で大規模な洪水が発生し、多くの人が亡くなった。183人が死亡し、27人が行方不明になっている。
同州に本拠地があるインテルナシオナウとグレミオのスタジアムも浸水被害を受けた。そのなかで、27歳のブラジル人MFチアゴ・マイアは、住民や動物の救助に尽力。
浸水したビルから高齢の女性を背負って救出した。首の高さまで浸水した水をかき分ける動画は瞬く間に拡散され、ブラジル国内外から称賛を浴びたことでフェアプレー賞を贈られることになった。
『Globo』によれば、お年寄りや動物の救出に貢献したチアゴ・マイアは、「ある日、目を覚ましてこう思った。『多くの人たちが助けを必要としているのに、家にいることはできない』と。自分には助けることができたのだから、その人たちに希望を与えたいと、たくさんの愛を胸に抱いて家を出た。何度でも同じことをやるだろうし、何も後悔していない」と話したそう。
彼に救出された71歳のエヴァイールさんは、最も大きな被害を受けた地区にある10階建ての建物に暮らしていた。ボランティア2人が彼女の救出に向かったものの失敗。チアゴ・マイアは、狭い門を通ってたどり着くと、1階にいたエヴァイールさんを見つけ、彼女を背負って安全な場所まで送り届けた。
エヴァイールさんは「永遠に感謝ですよね。私のヒーローと時々手紙を書きます。だってそうでしょう」と話しており、頻繁にメールでやりとりしているそう。チアゴ・マイアのフェアプレー受賞には誰もが泣いたそうで、エヴァイールさんは彼にチョコレートケーキを贈るつもりだとか。
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