今季J3昇格の栃木シティは5日、J3栃木SCのMF森俊貴が完全移籍でチームに加入したと発表した。
昨季JFL(日本フットボールリーグ、4部相当)優勝を果たした栃木シティは、初のJリーグ参戦に向けて栃木SCのアカデミー育ちの背番号10を獲得した。
栃木シティは公式Xに森が出演するムービーを付けてリリースを投稿し、期待の新戦力として華々しく発表した。
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このたび、栃木SCより #森俊貴 選手が加入することとなりました!!!!
WELCOME TO TOCHIGI CITY🤝🤝
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— 栃木シティ【公式】✈︎ 2/15(土)ホーム開幕 (@tochigi_city_) January 5, 2025
森はリリースを通じて
「はじめまして。このたび栃木シティに加入させていただくことになりました森俊貴です。
J参入初年度の記念すべき年にメンバーの一員になれたことにとても感謝しています!
また、共に戦おうと手を差し伸べてくれた大栗社長始め栃木シティ関係者の皆様、大変感謝しています。今回の加入に対して色々な意見があることは承知しています。その上でとても強い覚悟を持って来ました。僕自身2025シーズンがどんな年になるのか楽しみですし、この決断を正解に出来るよう精進します!共に戦ってください!!よろしくお願いします!」
とコメントした。
一方で栃木SCアカデミー出身で法政大を経て栃木SC帰還を果たした背番号10の同県移籍にサポーターは困惑していた。
森は栃木SCのリリースを通じて
「栃木SCを応援している皆さま、2024シーズンも多大なサポートありがとうございました。降格という期待を裏切る結果に終わってしまいすみませんでした。リリースの通り栃木SCを離れることになりました。直接報告することが叶わず、すみません。
僕自身プロ入りしてから5年、アカデミー時代を含めると16年栃木SCにお世話になりました。
アカデミー時代、僕はとても気分屋で扱いが大変で面倒な少年であったと思います。そんな僕がこうしてプロサッカー選手になれたのは携わってくれた育成スタッフの方達のおかげです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
大学での4年間を経て憧れの栃木SCのユニフォームを着用しプロデビューした2020年の喜びは一生忘れません。
そして、声出し応援が解禁となり何年振りかの県民の歌をピッチ上で歌うことが出来たあの瞬間は感無量でした。
大好きなサッカーを通して素晴らしい出会いもたくさんありました。
いつでも温かく迎えてくれる茂木町の方々、自分の子どものように何でも食べさせてくれるご飯屋さん、どんな時でも前向きな声をかけてくれるサポーターの方々、ファンサの度にプレゼントを用意してくれる個サポの方、全ての出会いに感謝しています。
そんな幸せなサッカー人生を送っていく中で世界で一番大切にしたいと思える方とも出会えました。
これからの僕個人や一家の大黒柱としてライフプランを考えた結果、栃木SCを退団するという決断に至りました。
どうか受け入れてくれるとありがたいです。
プロ入りしてからの5年間、皆様の期待に応えられる活躍をすることは出来ませんでした。僕の実力不足他なりません。応援してくれていた方、本当にすみませんでした。
それでもいつでも明るく気分が晴れるような声を掛けてくれたサポーターの皆様、感謝しています。
最後になりますが、栃木SCに関わる全ての皆さま本当にありがとうございました。またどこかでお会いできることを楽しみにしています」
とコメントした。
これまでMF古波津辰希(たつき)の栃木SCから栃木シティの完全移籍など両クラブ間の移籍はあったが、昨季J2で33試合出場の主力選手引き抜きによりSNS上では禁断の移籍と騒がれている。
両クラブの対戦は3月30日(カンセキスタジアムとちぎ)、7月26or27日(会場未定)に予定されており、Jリーグで初開催の『栃木ダービー』が森の移籍で一層盛り上がりそうだ。