7月3日、AFP通信は「パラグアイ代表FWルーカス・バリオスは自身のウェブサイトで広州恒大を批判する声明を発表した」と報じた。彼は契約違反や自身に対しての罰金処分を批判し、最終的には退団すると通告したという。

ルーカス・バリオスは1984年生まれの28歳。10/11シーズンはボルシア・ドルトムントで香川真司選手とコンビを組み、ブンデスリーガ制覇に貢献したことで有名なストライカーである。

彼はドルトムントでロベルト・レヴァンドフスキにポジションを奪われたこともあって、昨年夏に中国超級リーグの広州恒大へと移籍。違約金は850万ユーロという中国での最高記録となる額であった。

だが中国に渡ってから1年になった6月、大きな騒動が発生する。バリオスはインターナショナルマッチデーでパラグアイ代表に合流し、その後広州へ戻ることを拒否。これに怒った広州は、その損害賠償として2500万ユーロという莫大な額をFIFAに求めたという。

また、バリオスは6月末にキッカー紙のインタビューに対して「給与が支払われておらず、ここ三ヶ月は一切受け取っていない」と話していた。それに対して、広州恒大は「予定通りに全ての給与を支払っている」と反論し、キッカーも記事を取り下げ、事態は一度沈静化されたように見えた。

しかし、今回はバリオスが自身のウェブサイトで改めて広州恒大に対して契約違反を批判する声明を発表。自身の経済損失のみならず、広州恒大の税務処理に外国企業が不正介入しており、違法な手続きが行われているとも告発。両者の溝がすでに埋められない深さにまで到達していることが読み取れる事態となった。

ルーカス・バリオス

「大きな経済的打撃を受けている。契約で支払われるべき報酬のうち、相当な量が奪われている。私は、自分のパフォーマンスに興味を持っている別のクラブでキャリアを継続していきたいと思っている」