リーガ・エスパニョーラ開幕戦、バルセロナのスターティングメンバーに入りトップチームデビューを果たしたムニール・アル・ハッダーディ。18歳と357日の若手は開幕戦が1部リーグデビューというプレッシャーを跳ねのけ、1ゴールを奪う活躍を見せて勝利に貢献した。

彗星の如く現れた18歳、ということでこの若手について調べてみたのでご紹介しよう。

ムニール・アル・ハッダーディ

フルネーム:ムニール・アル・ハッダーディ・ムハンマド
英名:Munir El Haddadi Mohamed
国籍:スペイン、モロッコ
生年月日:1995年9月1日
出身地:エル・エスコリアル
身長・体重: 175cm、69kg
背番号:31
利き足:左

アル・ハッダーディはマドリード州生まれのモロッコ系スペイン人。アトレティコ・マドリーの下部組織の所属ながら2010-11シーズン、ラージョ・マハダホンダへローン移籍すると29試合で32ゴールを奪い、一躍注目の的に。レアル・マドリーやマンチェスター・シティなども大きな関心を寄せたが、最終的にバルセロナの下部組織と契約した。

UEFAユースリーグのデビュー戦ではアヤックスのU-19チームを相手に2ゴールを奪い、ミランやFCコペンハーゲンのU-19チーム相手にもゴールを決め、決勝のベンフィカU-19戦でもゴール。最終的には10試合で11ゴールを奪う活躍を見せた。

今年のはじめにはアーセナル、PSG、バイエルンなどが関心を示したが、クラブは3月3日に契約を2017年まで延長。バイアウト条項は1200万ユーロ(およそ16億円)から3500万ユーロ(およそ48億円)に引き上げられている。バルセロナBでデビューしたのは契約延長の前日、3月2日。アウェーのマジョルカ戦で72分からサンドロ・ラミレスの代わりにピッチに入った。その後4月10日のジローナFC戦ではプロとして最初のゴールを奪っている。

最終的に2013-14シーズンはバルセロナBで11試合に出場して4ゴールを奪ったアル・ハッダーディ。ルイス・エンリケ新監督の指示によりプレシーズンツアーでファーストチームに帯同し、チームに溶け込み、5試合で4ゴールを奪う活躍を披露。見事先週末のデビューへと繋げた。

『transfermarkt』によれば、メインポジションはセンターフォワードだが、サイドのウィンガーとしてもプレーが可能。現在の評価額は500万ユーロ(およそ6億円)だが、これは8月5日に評価されたもの。今後、大きく見直される可能性が高いだろう。

ちなみに、バルセロナの公式HPによれば、カンテラ育ちのアタッカーで18歳でデビュー戦にゴールを決めたのは4人だけでありその中で最年少。リーガ・エスパニョーラで公式戦でゴールを決めたバルセロナの選手としては、ボヤン・クルキッチ、リオネル・メッシに次ぐ若さとのこと。

スペインとモロッコの二重国籍を保有するアル・ハッダーディ。U-19スペイン代表としてプレーした経験を持つが、本人は自らのルーツがモロッコであると語っており、アイドルはアデル・ターラブ。もしモロッコU-20代表から招集された場合は喜んで応じると語っている。

また、発音に関しては、当編集部でもスペイン国籍もモロッコ国籍を保有していることにより悩んだが、現地放送での発音を参考にアラビア語標記(منير الحدادي)をカタカナ化したムニール・アル・ハッダーディ・ムハンマドを採用。スペイン語読みならムニル・エル・アダディ・モアメとなる。

FIFAから今後2回の移籍ウィンドウにおける補強禁止処分を受けているバルセロナだが、プラスに捉えれば、アル・ハッダーディのようにカンテラ出身の選手たちが大きく飛躍する土壌があるといえる。今後のアル・ハッダーディの成長に注目だ。

なお、バルセロナ公式サイトによれば、アル・ハッダーディの所属はバルセロナBである。ルイス・スアレスの出場停止処分やネイマールのコンディションもありトップチームに帯同しているが、シーズン半ばからはバルセロナBでプレーする可能性もある。

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