4月28日、『Eurosport』や『Express』など各メディアは「ACミランの株主総会に出席したアドリアーノ・ガッリアーニCEOは、2014年度の損失が9130万ユーロ(およそ119億円)になったことを発表した」と報じた。

昨季、今季とチャンピオンズリーグの出場権を逃すなど低迷を続けているミラン。チームは現在新スタジアム建設計画を進めており、そのためにアジア方面の投資家に株式を売却するのではないかと言われているが、やはりこのところの経済状態は極めて苦しい内容になっているようだ。

アドリアーノ・ガッリアーニ ミランCEO

「損失は9130万ユーロであるが、通常の基準であれば、それは4660万ユーロ(およそ68億5000万円)となるだろう。

チャンピオンズリーグへの不参加、そしてフィニンヴェスト(ベルルスコーニ会長の持株会社)の会計が別になっている。2013年のミランのように、フィニンヴェストのために得られる租税優遇措置を期待することはできない。クラレンス・セードルフ氏の2016年までの賃金は、完全に2014年の予算に吸収されている状況にある。全ての損失はフィニンヴェストによってカバーされ、少数株主もまた守られる。誰もフィニンヴェストほどミランの役に立っている者はいない。

勝利しているとき、誰もが常に勝てると思うものだ。しかしサッカーにおいては、勝利している者はいつか勝てなくなる。そして同様に、負けている者も、いつか負けなくなるものだ。間違いなく何らかの取引は行われることになる。我々はそうしようとしている。

(クラブ売却の動きについては)

我々のオーナーであるフィニンヴェストは、このクラブに莫大な資金を投資し、驚くべき結果に結び付けてくれた。もしクラブが売られるとしても――それは全く確かではない話ではあるが、シルヴィオ・ベルルスコーニの時代がミランにとって最も成功した時代であったことは変わらない。

表に出ている数字は9100万ユーロである。それは4600万ユーロよりも確かに多い。私はそれを残念に思うが、しかしフィニンヴェストは既に2015年3月にそれをカバーしている」

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