バルセロナ対ローマ戦やアーセナル対ディナモ・ザグレブ戦など、注目試合が多数行われた24日のUEFAチャンピオンズリーグ。

グループHではリヨン対ヘントというやや渋めの対戦カードが組まれていたのだが、この試合ではトリックプレーから得点が生まれている。

リヨンが1-0とリードして迎えた32分、ベルギー王者ヘントは敵陣ペナルティエリアのやや外側で直接フリーキックを得る。

ダニエル・ミリチェヴィッチとケネス・サイーフがボールに向かうも、ブレヒト・デヤーヘレ、ラッセ・ニールセン、スヴェン・クムスの3選手もボールに近付き何やら言葉を交わして入念に準備をしていた。

そして主審のホイッスルが鳴った次の瞬間…

その3選手が一斉に相手GKの方へとダッシュ!

この動きに対して、壁に入っていたリヨンの選手たちは一瞬フリーズする。これを見たミリチェヴィッチは壁の外側から美しい弾道のフリーキックをゴールネットに突き刺し、見事ゴールとなったのだ。

観客席から見るとこんな感じ。

「トリックプレー」の定義は様々だが、これら3選手の動きが相手選手を惑わしたという点で、これはやはりトリックプレーと呼べそうである。

なかなか見ないセットプレーの動きだが、壁に入っている選手にジャンプやアプローチをさせないためには有効な手かもしれない。

【次ページ】そして試合の結末も劇的だった…