12日に行われたフランス・リーグアンで非常に珍しい事態が発生した。

開幕戦でリールに大敗したクラウディオ・ラニエリ監督率いるナントは、ホームにマルセイユを迎えて戦った。

しかし、開始から間もなくMFヴァランタン・ロンジェールが肩を痛めてプレー続行不可能となり、12分に最初の交代を行う。

さらに21分にはFWヤシーヌ・バンムが接触で右足のハムストリングスを壊してしまい、交代を余儀なくされる。

それだけでも不運なのだが、25分にはMFアレクサンデル・カチャニクリッチが筋肉を痛め、3人目の交代枠を使うことになったのだ。

その中でも、今季加入したGKタタルシャヌの好セーブもあってなんとか互角の戦いを繰り広げていたが、後半にはさらなる不幸が…。

DFジエゴ・カルロスがマクシム・ロペスとの接触で左肩を痛めてしまい、ピッチに倒れ込んでしまったのだ。

すでに3人の交代枠を使い切っていたため、このままでは一人少ない状況になってしまう。そこでジエゴ・カルロスはこんな姿でピッチへ…。

まるで、かつて脱臼しながらもプレーを続けた「皇帝」ベッケンバウアーのような姿である。

多くの人の感動を呼んだ渾身の選択であったが、ナントは終盤にルーカス・オカンポスのゴールを許し、0-1で敗北してしまった。

ラニエリ監督は「こんなに早く3枚の交代を余儀なくされたのはキャリアで初めてだ。残念だったが、非常に大きな努力を見せた。よくやったよ。ファンもそれを見ていたはずだよ」と語り、選手を賞賛した。

また、ジエゴ・カルロスについては「彼はベッケンバウアーみたいだったね、素晴らしいよ。タタルシャヌも含めて全員に満足している」と感想を述べている。