──店名の由来についてもドイツ時代の生活の経験から来ているそうですね。

「アルスター&ガーテン(Alster&Garten)」っていうんですけど、アルスターっていうのは僕と兄ちゃんが住んでいたハンブルクの中心にある湖の名前です。その周りにお店が出ていたり、公園になっていて、人々が集まる場所になっていました。そういった場所を「神戸に作れたらいいね」とこの名前にしたんです。

コーヒーが人をつなげてくれたり、コーヒーをツールに人がつながったり、集まったりする場所を僕らが目指して作っている感じですね。

──店内はヨーロッパ風の装飾を意識しているそうですね。実際ドイツのカフェからの影響などはありましたか。

日本っぽい無機質なカフェってよりは、ごちゃごちゃじゃないけど。ちょっと違ったものを集めて、その中で統一感を出したり。そういった中で落ち着く場所を作りたかったので、1つ1つの家具とか、塗装にもこだわりました。

──特にこだわったインテリアや家具はありますか。

カウンターはすごく作るのが難しかったと思いますね。ゼロからデザインしたり、1つ1つ決めないといけなかった。(特に)カウンターはすごくこだわったかな。店の壁などは僕らが自分で塗っているので、そのあたりがすごく手をかけたと思います。

──コーヒー文化が盛んなドイツでの経験はお店に影響しましたか。

どちらかというとそこよりはヨーロッパのコーヒーを飲んできて、日本に帰ってきて美味しいと思ったコーヒーを今出している感じなので。そこが基準になっていたからその差が分かって。差別化ができているコーヒーにすごく感激したので、それを出したいなという感じで出しています。