今冬のマーケットでファビオ・カリーレ監督を迎えたブラジル2部のサントス。しかしカリーレ監督は日本のV・ファーレン長崎とすでに2024年の契約を結んでおり、いわゆる「二重契約状態」となっている。

サントス側は12月20日にカリーレ監督の就任記者会見を行ったものの、まだV・ファーレン長崎には正式なオファーが届いておらず、違約金の支払いについても拒否されていると伝えられている。

『LEODIAS』が伝えたところによれば、サントスのマルセロ・テイシェイラ会長は「カリーレ監督との交渉の際、監督からも代理人からも契約解除料についての話を受けていなかった」と明かしたという。

「我々は12月からカリーレ監督の代理人と連絡を取り合っていたので、これについては我々も驚いている。監督に関する不満を巡って、日本のクラブとの間で紛争が起きる事態が相次いだ。

1月になって、日本のクラブは監督の状況に関する発表を待っているという声明を出した。我々は弁護士を使って文書を評価している。

すでにサントスの代表者が日本に行って接触を行っている。カリーレ監督の代理人に関連する我々の行動について、透明性を保たせたいと考えている。ただその結果はまだ出ていない。違約金が発生する可能性があるが、まだそれらについての情報がない」

記事によれば、カリーレ監督の代理人であるパウロ・ピトンベイラ氏は「長崎との状況は解決した」と報告しているものの、サントスとの間で機密保持契約があるためその内容については発表できないという。

物事が水面下で解決できない場合、ファビオ・カリーレ監督がサントスを指揮するためには700万レアル(およそ2億円)の違約金をV・ファーレン長崎に支払う必要がある。

そうなった場合、サントスはそれを分割払いで受け付けてくれるようV・ファーレン長崎に要請するつもりであるという。

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現在のところファビオ・カリーレ監督はV・ファーレン長崎の指揮官として国際的に登録されているため、公式戦でサントスを率いることはできない。クラブ側はサンパウロ州選手権が始まる21日までにこれを解決したいそうだが…。

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