歴代アジア王者ツꀀVol.1ツꀀ- 2004年 日本代表 (アジアカップ2004 in中国)
squad
No. 名前(Name) 所属クラブ
GK 1 楢崎 正剛 名古屋
12 土肥 洋一 FC東京
23 川口 能活 ノアシェラン
DF 3 田中 誠 磐田
5 宮本 恒靖 G大阪
14 三都主 アレサンドロ 浦和
17 三浦 淳宏 東京V
18 松田 直樹 横浜M
21 加地 亮 FC東京
22 中澤 佑二 横浜M
25 茶野 隆行 市原
MF 4 遠藤 保仁 G大阪
6 中田 浩二 鹿島
8 小笠原 満男 鹿島
10 中村 俊輔 レッジーナ
15 福西 崇史 磐田
16 藤田 俊哉 磐田
24 西 紀寛 磐田
26 山田 卓也 東京V
FW 11 鈴木 隆行 鹿島
19 本山 雅志 鹿島
20 玉田 圭司
formationjapan2004-asiancup-champion
result
VS スコア 得点者
GL第1戦 オマーン ○1-0 中村
GL第2戦 タイ ○4-1 中村、中澤×2、
福西
GL第3戦 イラン △0-0
準々決勝 ヨルダン △1-1
(PK4-3)
鈴木
準決勝 バーレーン ○4-3
(延長)
中田、玉田×2、
中澤
決勝 中国 ○3-1 福西、中田、玉田

2004年に中国で行われた第13回AFCアジアカップ。アウェイでの開催となった中国大会だが、日本代表にとって非常に厳しい環境での試合となった。この当時中国では、小泉首相の靖国神社参拝問題や、尖閣諸島を巡る問題によって反日感情が非常に高まり、日本代表の試合会場でも国歌斉唱時、試合中にブーイングの嵐が巻き起こり、スタジアムの外では日本国旗が燃やされてしまうなど不穏な空気が漂っていた。

この大会にジーコ監督率いる日本代表は、前回のレバノン大会の覇者としてこの大会に参加し、メンバーは下記表の通り国内組を中心としたメンバーで臨み、グループDに入った日本はイラン、オマーン、タイと同居した。グループリーグ初戦の相手オマーンを中村俊輔の華麗なゴールで快勝し、続くタイとの第2戦は先制されながらも4得点を挙げて快勝。2連勝で臨んだイランとの第3戦をスコアレスドローで締め、見事グループ首位で決勝トーナメント進出を決めた。

準々決勝の相手はヨルダン。グループリーグの3戦と同じベストの布陣で試合に入った日本は、試合序盤11分に先制ゴールを許してしまう。しかしその直後の14分に鈴木隆行の同点弾が生まれ、ここから試合は日本が攻めればヨルダンのカウンターが強襲する一進一退の展開となった。延長を加えた120分でも決着は着かずPK戦へと突入。苦しい戦いとなったのは、PK戦も同様だった。日本最初の二人のキッカー中村と三都主が失敗する展開。この状況でキャプテンの宮本がピッチ状態に抗議し、実に珍しいことであるが、PKのエンドを交換するという一幕も見られた。これにより流れが良くなった日本はキッカーが成功を重ね、対するヨルダンは自らのミスキックと試合中にもヨルダンの前に立ちはだかっていた、川口能活の神懸かり的なセービングの前に、4人目以降全てのキッカーが失敗。PK戦の最終スコア4-3で日本は、今大会最も苦しかった試合で勝利を手中に収めた。後にジーコが語っていたように、ジーコジャパンにおいて、このヨルダン戦はチームが成長するための大きなポイントとなった試合であった。

バーレーンとの準決勝もまた、試合終了直前までリードを許すという厳しい戦いとなった。しかし準々決勝のヨルダン戦で自信を手にしていた日本は、90分に中澤佑二が劇的な同点弾を決めると、延長戦開始直後の93分、カウンターからドリブル突破で持ち込んだ玉田圭司がゴールキーパーとの1対1を冷静に流し込み決勝ゴール。準々決勝に続き、またも日本は驚異の粘りを見せ決勝進出を決めた。

こうして辿り着いた決勝戦その対戦相手は開催国の中国。決勝トーナメントに入ってからの二試合を驚異の粘り強さで勝ち上がって来た日本は、大アウェイの中行われたこのゲームで、中国に一度もリードを許すことなく3-1の快勝。見事アジアカップ連覇を成し遂げ、通算3度目のアジアチャンピオンとなった。

(筆:Qoly編集部 Y)



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