先週末に行われたアルゼンチン プリメーラ・ディビシオン(アペルトゥーラ)第14節、ウニオン・デ・サンタフェ対ニューウェルス戦で非常に痛ましいアクシデントが発生した。
後半立ち上がり8分、ウニオンのMFマルセロ・サルミエントの右脛にファビアン・ムニョスのキックがもろに入ってしまい・・・。
ありえない角度に折れ曲がった右脛を抱えて悶え苦しむサルミエント。ムニョスは一発レッドカードで退場、サルミエントもただちに病院へ向かうためピッチを去った。試合は3人の退場者を出した相手の自滅によってウニオンが勝利したが、指揮官フランク・クデルカの表情は冴えなかった。「こういう事故が起きてしまうと、試合を振り返ることはとても難しい。マルセロの身に降りかかった災難にチームはひどいショックを受けている。試合に勝っても喜びはない」。
一方、詳しい検査の結果、脛骨と腓骨の骨折が判明し入院先の病院で手術を受けた32歳のMFは
「ケガ直後は声が震えるほどだった。彼(ムニョス)は謝りにきたよ。どう謝罪すればいいのか分からないってね。こうなったのは向こうのせいだし、防ぐことはできたはずだ。でも、心から謝っていたし、(その様子から)悪意あるものではなかったと分かった。彼は打ちひしがれていた。(謝罪してくれて)気持ちが落ち着いたし、彼のことを慰めたよ」
「オレたちはかなり激しいどぎついフットボールをやってる。でも、(重傷という)結果だけで全てを判断しないでもらいたい。選手だけでなく審判や多くの人たちにはこれもゲームの一部であり、決して命を失うような怪我ではないということを分かって欲しいんだ」
と全治に6ヶ月ほど要すると見込まれる重傷にも気丈に振舞った。
妻と2歳になる愛娘はサンタフェから400キロほど離れたブエノスアイレスにいるそうで、少しの間離れて暮らすことになりそうだが、そんなサルミエントを励まそうとサポーターからの激励のメッセージが寄せられた。
(筆:Qoly編集部 I)