先月韓国代表監督に就任したチェ・ガンヒ監督。1月11日、ソウルのスポーツ会館でスポーツ朝鮮紙のキム・ソンウォン記者と会談を行った。今回のインタビューは同じサッカー界で活躍する指導者や選手からの質問に答えていくという形式で行われている。その中から一部を抜粋して紹介したい。

― 女優のチェ・ガンヒと同姓同名ですが、誰が一番人気がありますかね。 / イ・ヒョンスン(全南MF)

「グァンヒは多いけど、ガンヒは珍しいね。ファンが検索エンジンで名前を入れたら、女優が出てきたと言っていたよ。田舎から漢陽に出たら、“最近は変わったね”と言われたんだが(笑) 誰かが仲介してやると言っていたが、名前が同じと言うだけで会う必要はないよ」

― 以前のKリーグ授賞式で僕を育ててくれると仰っていましたが、その言葉はまだ有効ですか? / イ・スンギ(光州MF)

「育てたいと言ったのではなく、全北に来る気はあるかと聞いただけだ。勘違いしているな(笑) 全北に来れば当然育てたがね。選手は監督が育てるものではなく、本人が足場を用意しなければならない。誰にでも代表のドアは開いている」

― “里長”というニックネームはどうです? / ホン・ミョンボ(五輪代表監督)

「監督、大帝、2:8のカリスマ、ダクゴン先生…ニックネームは多いが、その中で一番気に入っている。親近感があって良いんじゃないかな」

― 予選を勝ち抜いてブラジルに行き、Kリーグの監督の力を見せて欲しい。まだ本戦で指揮を執らないと言う考えを持っているんですか? / キム・サンホ(江原FC監督) & キム・ヒョンボム(太田MF)

「人は約束を守らねばならない。会見で全北に帰りたいと言ったからね。ワールドカップに参加できるとしたらこれ以上ない喜びだ。しかし私は代表チームの監督になったことが不思議なくらい、あらゆる点で不足している。予選突破も簡単なことではないので、そこに集中したい。これからは誰もこの質問はしないで欲しいね」

― 監督は私と同じ右SBで、1986年のリーグMVPです。DFでMVPを取るなんてどうやったら出来るんですか。得点も多いですし。その秘訣があったら教えて欲しいです。 / シン・グァンフン(浦項DF)

「私は昔はFWだったので、攻撃を忘れなかった。そして運動量が多かった。どのような相手でも自信を持ってマークして、その後に攻撃的にプレーすれば、点を取れる。MVPは一杯走ったから貰えたのだ。グァンフンはまだ若いし、より才能がある。私は29歳の時に初めて代表に選ばれた。まだ間に合うし、チャンスは沢山ある」

― 国内組を重用すると仰ったが、選考の基準と具体的な計画は? / シン・テヨン(城南監督)

「クウェート戦は瀬戸際勝負だ。負けたら先はない。経験豊富なベテランならば、そんな状況でも自分のプレーが出来る。欧州組は韓国サッカーの宝であるが、状況が違う。クウェートという山を越えてから、Jリーグ組と欧州組を統合していく」

― 昨季浦項は2位だったんですけど、誰も代表に呼ばれないですねえ。ウチにクウェート戦で使える選手がいるでしょうか。2月18日にACLのプレーオフがあるんで、もし必要なら事前に教えてくださいよ。 / ファン・ソンホン(浦項監督)

「分かった分かった(笑) まあ、代表は気にしないでACLに集中してください。必要な選手がいれば連絡しますよ」

― 監督は独自のスタイルがあり、意地もある方です。代表チームでは違うスタイルで望むと思いますが、どんな点が違ってくるのか興味があります。 / キム・ビョンジ(慶南DF) & クォン・スンデ(尚州GK) & イ・ヨンレ(水原MF)

「クラブは着実に練習を重ねることができるが、代表は短期間にチームを仕上げなければならない。ただ強圧的にするつもりはない。代表は各チームのエースが集まっているわけで、クラブよりも難しい場面はある。私のスタイルには固執せず、選手に合わせてチームを作るつもりだ。簡単なことではないが、能力がある選手が集中してプレーすれば、アジアでは負けない」

― 世界中の選手から一人誰でも韓国代表に呼べるとしたら? / イ・フンシル(全北代行監督)

「当然、メッシだ。相手を圧倒する個人技、得点力。チームの競技力を飛躍的にアップすることが出来る」

― 指導者としての最後の夢はなんですか? / キム・サンシク(全北DF)

「指導者の最後は全北で迎えたい。今までは2つあった。クラブハウスの完工と、全北をKリーグの名門チームにすることだった。クラブハウスは7月に完成する。2009年と2011年のリーグ優勝は違う感じがあった。前者は運が味方したが、今年は誰もが認める完勝だった。

頂点に立ってすぐ壊れるようなチームにはしたくない。ブランド価値を引き上げるため、引退するまでにトップのクラブにしたい。優勝カップを沢山持ってきたところで名門とは言えない。インフラ、ファン、伝統、成績が全て必要だ。韓国で3本の指に入るクラブにするのが夢だ」

― どうすれば代表に入れますか? / カン・スンジョ(慶南MF)

「チームで活躍するのが一番だ。大きな夢を持たなければならない。頑張るだけではダメだ。ある種の狂気を持たなければ。ボールを抱いて寝て、起きたら蹴る。成功した人々は皆努力している。それなしで頂点に立ったならば、それは幻だ。汗は嘘をつかない」

― その頭、カツラじゃないの? 本物? / チェ・ヨンス(FCソウル監督)

「聞きたくない質問だな。今度触って確かめてくれていいから。カツラじゃないよ」

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