3月9日、スポーツソウル紙は「ナショナル・リーグに所属している安山ハレルヤが、来年創設される2部リーグに参入する方針であることが明らかになった」と報道した。
かつて韓国サッカー協会の技術委員長の職に就き、現在は安山ハレルヤの監督を務めているイ・ヨンム氏は「来年2部リーグに参入するための準備を行っている。既にエンブレムから十字架を外し、宗教色を消した。積極的にチームを支援してくれる地方を多角的に探しており、蚕室総合運動場を念頭に置いている」と話した。
ハレルヤはキリスト教徒が宣教を目的に創設した韓国初のサッカークラブであり、1985年に初のKリーグ王者に輝いた古豪。しかし優勝から2年後にアマチュアチームとなり、財政難から一旦は解散した。その後同じキリスト教のクラブであるインマヌエル(旧イーランド)と合併し、2003年に創設されたナショナル・リーグに参加した。
2007年に金浦から現在の安山に移転したものの、成績不振から安山サッカー協会から「街から出て行け」という声が上がるなど、疎外感を感じていたという。そのため、ソウル郊外にある蚕室総合運動場に移転し、2部参入を果たしたいと考えているとのこと。
ハレルヤはさらにイ・ヨンス氏(世宗大学校教授)、カン・チュノ氏(ソウル大学校教授)をそれぞれ技術委員長、企画委員に招聘し、パク・ソンナム氏(イーランド前副会長)を顧問に据えるなど、業界関係者をスカウトしている。
キム・テファン事務局長は2部リーグ参入に意欲を見せる。
「2000年代に入ってからKリーグ参入を打診してきたが実現しなかった。だが今回は違う。昔はKリーグ加入金などで150億~200億ウォンが掛かったが、2部が創設されて財政的な敷居が低くなり、50億ウォン程度で参入できると考えている。サッカー協会の支援も3年間で30億ウォン程度見込めるため、財政問題の解決は可能だ。
プロテスタント系サッカーチームであるグラスゴー・レンジャースのようなクラブになりたい」
しかし2部参入にはいくつかの問題も残っているとキム・ヒョンギ記者は話す。
一つはフランチャイズ。既存のナショナルリーグのクラブ、また新たに創設されるクラブは、誰であろうと蚕室総合運動場に行くことを希望する。
また財政的な問題もある。ハレルヤ、イーランドの予算とサッカー協会の支援金を合わせれば2部参入条件は満たせるが、長期的な戦いには安定した収益が必要になる。ハレルヤはこれを念頭に置いて、現在スポンサーを探しているとのことだ。
(筆:Qoly編集部 K)
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