トム・フィニー(プレストン・ノース・エンド:1946~1960)

サーの称号も持つ、イングランドフットボール史上に残る名ウィンガー。1946年にプロの道へ進んで以来、生涯に渡って地元クラブを愛し、築き上げ た通算記録は433試合で187得点。全盛期にはイタリアのパレルモから週給1万ポンドでオファーを受けたが、クラブへの忠誠心から拒否。週給12ポンドという薄給が改善されることを望むのではなく、自身が愛するクラブで骨を埋める決意をした。

アレッサンドロ・マッツォーラ(インテル:1960~1977)

セリエAにおいて得点王に輝いたこともあるほどのゴールセンスとピッチを俯瞰したかのような視野の広さで中盤に君臨した攻撃的ミッドフィルダー 。若かりし頃から「スペルガの悲劇」でこの世を去ったヴァレンティーの・マッツォーラーの息子として注目を集めていたが、1961年にプロデビューを飾るや否や期待にそぐわぬパフォーマンスを見せて勇躍。魔術師エレニオ・エレーラが生み出した「カテナチオ」において、攻撃面での重役を担い、1963/64シーズンにはチャンピオンズカップのトロフィーを掲げた。