ジャチント・ファッケッティ(インテル:1960~1978)

190cmを超える恵まれた体格が生み出すダイナミックなオーバーラップと強烈な左足を駆使し、左サイドで抜群の存在感を放った“攻撃的サイドバックの先駆者”。彼がデビューした頃、このポジション(フルバック)は、イタリアでは「相手のウィンガーをマークする」というのが主な仕事であったが、その常識を覆す攻撃力で世界的なサイドバックとしての地位を確立。「攻撃にも参加するサイドバック」という発想を欧州のサッカー界に植え付けた。

ニウトン・サントス(ボタフォゴ:1948~1964)

圧倒的な攻撃力と周囲から「百科事典」と一目置かれるサッカー知識で抜群の存在感を見せた、セレソン屈指の左サイドバック。ボタフォゴでデビュ ーした当初はフォワードだったが、サイドバックにコンバートされるとその才能を開花。1949年からはブラジル代表にも名を連ね、右サイドバックのジャウマ・サントスと共に強烈無比なサイドアタックで猛威をふるった。