レフ・ヤシン(ディナモ・モスクワ:1950~1970)
幾多の名ストライカーを鉄壁なゴールキーピングで悩ませ、授けられた異名は「黒クモ」。20シーズンに渡って所属したディナモ・モスクワでは、国内リーグを5度制覇、代表チームでは1960年の欧州選手権優勝、1964年は準優勝と輝かしい実績を築いた。ちなみに、1963年には欧州最優秀選手賞(バロンドール)を受賞しているが、彼の受賞以来、GK部門でこの栄誉を獲得した者は現れていない。
フランコ・バレージ(ミラン:1977~1997)
言わずと知れたサッカー史上に残る伝説的リベロ。卓越したフットボールIQと高度な戦術眼を武器にミランのDFラインを統率し、黄金期を後方から牽引。八百長疑惑によってミランがセリエB降格を命じられた際には、その判定への不服をアピールする意味で1982W杯のイタリア代表メンバーへの参加辞退を表明するなど、クラブに対する愛情も人一倍厚いプレーヤーでもあった。