先日のクラブW杯でコリンチャンスの一員として世界一に輝いたエメルソン。彼は今年34歳になるが、その野望はまだまだ衰えを知らないようだ。

「俺はここでチャンピオンになった。それまでもあらゆるクラブでタイトルを獲ってきたんだ。セレサォンでだってきっとそうなるはずさ。既に34歳になるけど不可能はないよ。(代表で)タイトルを獲って子供たちに見せたいね」

エメルソンは2000年から2005年6月までの5年半、Jリーグのコンサドーレ札幌、川崎フロンターレ、浦和レッズでプレー。2003年にはJリーグMVPに輝くなど“エメ旋風”を巻き起こし、「日本に帰化して代表でプレーしたい」という発言が話題にもなったこともある。その後、高額のオファーを受けて中東へ渡り、国籍を取得して2008年にカタール代表として3試合に出場。しかし、かつてU-20ブラジル代表としてプレーしていたことからFIFAは彼がカタール代表でプレーする資格がないと判断し、代表からは追放された。それから2009年にブラジル国内へ復帰し、以降、フラメンゴ、フルミネンセ、コリンチャンスと3年連続で全国選手権のタイトルを獲得。今年はコリンチャンスを初の南米王者に導いており、“タイトル請負人”というキャラクターが浸透しつつある。

ブラジル代表はネイマールやオスカル、レアンドロ・ダミアォンなどを重用し、世代交代を積極的に推し進めてきたマノ・メネゼス監督が先月突如として解任され、後任に2002年日韓W杯を制した“フェリパォン”ことフェリピ・スコラーリ氏が就任。フェリパォンはルシオ、ロナウジーニョ、ジュリオ・セーザルら経験豊富なベテラン勢へも門戸を開くことを表明しており、エメルソンも自分を含めたベテラン選手の経験が若いチームにプラスになると考えているようだ。

現在FIFAにはカタール国籍で登録されているエメルソンだが既に代理人を通して再度ブラジルA代表でのプレーが可能か調査しており、カナリア色のユニフォームを着て来年のコンフェデレーションズカップ、再来年のワールドカップに出場することを願っている。

(筆:Qoly編集部 H)

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