3月26日に行われたワールドカップ2014・アジア最終予選で、オマーンと地元で引き分けるという失態を演じたオーストラリア代表。

かつてのそのメンバーであり、ウエストハム・ユナイテッド、バーミンガム・シティでプレーした経験を持っているスタン・ラザリディス氏がオーストラリアン紙のインタビューに答え、「我々は過渡期にある」と話した。

「若い選手は、本当の実力以上に評価される傾向がある。問題は、我々が過渡期にあるということだ。

批評家の多くがそれを受け入れられていない。代表を長い間支えてきた選手たちが去った穴を、一晩で埋めることなど不可能なのだ。10年前のようなスターを作り出すことは出来ない。

今我々が持っている選手は、マーク・ヴィドゥカ、ジョン・アロイージ、ハリー・キューウェルなどのレベルには達していない。彼らはプレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、セリエAでプレーしていた。今はどうか? 今の選手は聞いたこともないようなリーグに所属しているわけだ。

トム・ロジッチ、トミー・オー、またロビー・クルーズのような選手はいる。しかし、彼らは実際のプレーで力を証明することが出来ていない。いつかはその時が来るだろうが、今彼らにそれほどの重荷を抱えさせるべきではないよ。

(オマーン戦で若い選手の出番があまりなかったことについて)切羽詰まった状況であるし、よく知っている選手を信頼することは仕方ないことだよ。彼(オジェック監督)は結果で判断されるわけだし、若い選手が伸びるのを待てる時間もない。

私は、オーストラリアはブラジルに行けると思っているけどね。ただ、本大会は予選とは違うものだからね。そこで何が起こるかは分からない。

とはいえ、それは我々が今心配することではないと思うよ。まずはワールドカップ出場を決めなければいけない。その時になって『自分たちがあの場所にいれば…』と後悔しないようにね。

(オマーン戦の内容は?)我々はボールを支配したが、コントロールできる選手がいなかった。誰もが臆病になってボールを離したがった。一見パスが繋がっているように見えても、その方向は横と後ろばかりで、何も起こらなかった。

私は誰かがボールを持って持ち上がり、試合を組み立ててくれないかと感じていた。もしそういう選手がいたら、彼は何度かボールを失うことになっただろうが、突破口を開いてくれたのではないかと思う。

入ってきたときには、マーク・ブレシアーノはそういうプレーをしようとしていたように見えたんだけどね(※ブレシアーノは負傷によって途中出場&途中交代を余儀なくされた)」

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