その1、その2に引き続き、夏のマーケットで注目を集める50人のうちラスト20人をQoly寸評付きでご紹介!
カラム・マクマナマン (ウィガン/イングランド)
ウィガンの若きウィンガーは元代表スティーヴ・マクマナマンの遠い親戚。エヴァートンのアカデミーを経てウィガンでプロデビューした。ウィガンの降格に伴い移籍の噂が絶えないが、ユース時代を過ごしたエヴァートンへの復帰が噂されている。
ピエール・エメリク・オーバメヤン (サンテティエンヌ/ガボン)
サンテティエンヌのエースストライカーはピッチ内外でも話題を提供してきた。この夏のマーケットでプレミアリーグ上陸が囁かれており、アーセナル、トッテナム、リヴァプール、そしてニューカッスルが長く23歳のFWを追いかけ続けている。ロシアのアンジ・マハチカラが獲得に迫っていると言われているガボン代表だが、本人の夢はレアル・マドリーでプレーする事だという。
トム・インス (ブラックプール/イングランド)
元リヴァプールのヤングスターはチャンピオンシップでブレイクしプレミアリーグが狙う選手へと成長した。21歳のMFが今季プレミアリーグに戻る事はほぼ決定的であり、アンフィールドへの帰還やトッテナムへの移籍が噂されている。
レミー・キャベラ (モンペリエ/フランス)
ユネス・ベランダ同様にモンペリエが誇るトップタレントにはアーセナルから関心が寄せられているというが、クラブはまだ23歳のMFを手放すつもりがないと言われている。非常に線が細くフィジカルは軽いが、テクニックだけを見ればフランスでもトップクラスの才能を持っている。様々な技を駆使しつつ華麗な突破やキープで魅せる、動けるファンタジスタだ。
マルアヌ・フェライニ (エヴァートン/ベルギー)
エヴァートンでブレイクしたベルギー代表は夏のマーケットでイングランドのトップクラブへ羽ばたく事が濃厚だ。デイヴィッド・モイーズが新監督に就任したマンチェスター・ユナイテッドとの噂はもちろんの事、アーセナルやチェルシーも25歳のMFの確保に動いている。2300万ポンドの売却条項以上ではないと放出されないと噂されているが、プレミアのトップクラブはどのような決断を下すのだろうか。
エディン・ジェコ (マンチェスター・C/ボスニア)
ブンデスリーガ得点王の肩書きを引っさげて加入したイテハド・スタジアム。だが2800万ポンドの移籍金に見合う活躍ができていない事は言うまでもない。選手本人も恒常的な出場機会を望んでおり、イタリアのナポリやフィオレンティーナがヨヴェティッチやカバーニの売却益の使い道として強い関心を示している。
ステヴァン・ヨヴェティッチ (フィオレンティーナ/マケドニア)
現在最も移籍が騒がれている選手として五指に入るのがマケドニア代表のアタッカーだ。昨年の夏も移籍すると言われたが予想に反して残留した事で今夏の移籍は決定的と言って問題ない。クラブ側は放出しない可能性も示唆しているが、売り時が今であることは明白で移籍金を高く維持する為のスキームと見て問題無さそうだ。チェルシー、アーセナル、ユヴェントス、そしてマンチェスター・シティ。日毎に本命が変わる23歳の到着地に注目が集まっている。
アルトゥーロ・ビダル (ユヴェントス/チリ)
ユヴェントス加入後、スクデット2連覇に大きく貢献したのがチリ代表MFだ。26歳のMFは卓越した運動量を有しており、攻守両面で絶大な存在感を発揮している。レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッドが獲得を狙っているがユヴェントスが容易く放出を許すとは思えない。3000万ポンドといわれる移籍金を積む覚悟があるクラブにのみ彼を獲得する権利が発生しそうだ。
ネマニャ・マティッチ (セルビア/ベンフィカ)
スキルフルなベンフィカのスターはマンチェスター・ユナイテッドにとってポール・スコールズの後継者の1人だ。またチェルシーもこのヤングスターの獲得を狙っており、ジョゼ・モウリーニョも彼の事を欲しがっているという。ベンフィカがヨーロッパリーグの決勝に残った事で既に4500万ポンドまで移籍金が上昇したと言われている。
フェルナンド・トーレス (チェルシー/スペイン)
期待を大きく下回る成果で移籍ゴシップの格好の餌食となってきたスペイン代表FWだが、今夏は重大な帰路に立たされている。ロマン・アブラモヴィッチオーナーの寵愛を受けたFWは監督が変わろうとも大事にされてきたが、帰ってきたスペシャル・ワンはオーナーの寵愛に屈しない事は前回チェルシーを指揮した頃から証明済だ。バルセロナや古巣アトレティコ・マドリーが関心を示しているが、ひとまずは新指揮官との話し合いが必要となるだろう。
イルカイ・ギュンドガン (ドルトムント/ドイツ)
ギュンドガンは若き才能が集結するドルトムントで最も高く評価されている選手の1人だ。才能ある若き守備的MFが昨季のドルトムントを支えたと言って過言ではなく、当然のように列強のターゲットとしてリストアップされる事となった。マンチェスター・ユナイテッド、バルセロナ、そしてチェルシーが狙っていると噂されるが、ゲッツェを失ったばかりのドルトムントが放出するとは考えづらいだろう。
アシュリー・ウィリアムズ (スウォンジー/ウェールズ)
プレミアリーグで高く評価されるスウォンジーのキャプテンはプレミア昇格初年度から絶賛されてきた。アーセナルとリヴァプールは喉から手が出るほど彼を欲しがっているようであり、特にジェイミー・キャラガーの引退したリヴァプールは絶対に負けられない所だろう。
イスコ (マラガ/スペイン)
ゴールの決めれる司令塔は世界最高の若手選手の1人だ。今夏移籍する事は間違いないしと言われており、指揮官のマヌエル・ペジェグリーニと共にマンチェスター・シティへ加入するのではないかと噂されている。レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッドも獲得に興味を示しているようだが、21歳の若手にとって自らをブレイクさせてくれた監督の元でプレーすることは何にも変えがたい安心感をもたらすだろう。U-21の欧州選手権が終了次第、マラガの宝石の去就に動きがあるのではないだろうか。
ウェイン・ルーニー (マンチェスター・U/イングランド)
シーズン終了間際に突如発表されたルーニーの移籍志願。直前から移籍の噂は広まっていたが、サー・アレックスの口から言葉が飛び出るとは誰もが想像しなかっただろう。ユナイテッドがたやすく手放すとは思えないが、レアル・マドリー、バルセロナ、チェルシー、PSG、アーセナル、バイエルン、そしてマンチェスター・シティと列強はこぞってマーケットにイングランド代表が登場する機会を伺っている。
ダヴィド・ルイス (チェルシー/ブラジル)
バルセロナにとって長年のターゲットであるブラジル代表DF。かねてより移籍を報じられ続けてきたが今夏は少し様子が違う。チェルシー復帰が発表された新監督のジョゼ・モウリーニョは26歳のセンターバックをあまり高く評価していないからだ。移籍するか堅守を求めるモウリーニョにアジャストするか。ルイスの判断は彼のフットボーラーとしてのプレースタイルのジャッジになる可能性を秘めている。
ルイス・スアレス (リヴァプール/ウルグアイ)
アンフィールドのゴールスコアラーは移籍市場が開くたびに移籍の噂の中心となってきた。ファンタスティックなウルグアイ代表FWの獲得を狙うのはレアル・マドリー、バイエルン、ユヴェントス、そしてマンチェスター・シティだ。リヴァプールは徹底抗戦の構えを見せているが、5000万ポンドと言われるスアレスの移籍金を喜んで支払いそうなのはレアル・マドリーただ1つだろう。
ロベルト・レヴァンドフスキ (ドルトムント/ポーランド)
プレーとは裏腹にあちらこちらと移籍の噂が巻き起こるポーランドのストライカー。ドルトムントは手放すつもりはないようだが、選手本人は既に今夏の移籍を志願している。ゲッツェに引き続きの放出は避けたいところだがマンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、そしてバルセロナが狙っていると言われてしまえば、ほとんどの選手に取って魅力的に感じてしまうだろう。
ギャレス・ベイル (トッテナム/ウェールズ)
プレミアリーグで最高のタレントの1人であるベイル。トッテナムの提示している条件は決して悪くないものだが、いかんせん相手が悪い。レアル・マドリーにマンチェスター・ユナイテッド、そしてPSG。彼らに狙われた上で選手が移籍を志願した場合は容認せざるを得ないからだ。23歳のベイルが今後のワールドサッカーを引っ張る存在である事は間違いない。サッカー史を彩る存在になりうるウェールズ代表はどのような決断を下すのだろうか。
エディンソン・カバーニ (ナポリ/ウルグアイ)
5350万ポンドという売却条項のトリガーを引かない限り世界で最もホットな点取り屋の獲得は難しいと言われている。それもそのはずだ。守備的といわれるセリエAで文句なしの実績を残してきたのだから。レアル・マドリーかチェルシーかマンチェスター・シティか。いずれの結果にせよ、アウレリオ・デ・ラウレンティスがほくそ笑む事は間違いない。
クリスティアーノ・ロナウド (レアル・マドリー/ポルトガル)
8000万ポンドのワールドレコードでマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリーへ移籍したのは4年前の事だった。「移籍など現実的ではない」という常識的な考えももちろん存在するが、「たられば」を想像してニュースに一喜一憂するのが移籍市場の醍醐味とも言う事ができる。今年の夏の主役の1人がCR7である事は疑いの余地がない。PSGは新たなワールドレコードの樹立を目論んでおり、ジョゼ・モウリーニョは再タッグを切望し、ユナイテッドはスーパースターの復帰を望んでいる。嘘か誠か。真相は夏のマーケットが閉まる時のお楽しみにとっておこう。
その3へ続く