世界王者スペインと同居したW杯予選でグループ2位となり、プレーオフへ回ったフランス。その初戦、ウクライナを相手にアウェイで0-2の敗戦を喫しブラジル行きへ黄色信号がともったが、19日に行われた第2戦で挽回。サコ、ベンゼマのゴールでトータルスコアを2-2のタイに戻すと、72分、相手のオウンゴールで待望の3点目。試合はそのまま3-0で終了し、ホームで見事に逆転したフランスが5大会連続14回目のW杯出場を決めた。
その歓喜から数時間後、フランス代表のキットサプライヤーであるNikeがブラジルW杯に向けた「レ・ブルー」の新ユニフォームを発表した。
ブラジル行きが決まったNike勢で最初のお披露目となった、フランスの2014年W杯モデル。
Nikeによるフランス代表のユニフォームと言えばこれまでホーム・アウェイともにボーダー柄が多かったが、ニューモデルはポロネックのシンプルなデザイン。
ベースには、近代のデニム発祥の地である南フランスのニーム(デニムという言葉も「ニーム産のサージ生地」を意味する“Serge de Nîmes”が語源とされている)に由来するデニム風の生地を採用。そこに18世紀に欧州で流行した、同じくニームの地形が由来と言われるシルクのショールをイメージした優雅な白襟を組み合わせている。
選手たちがピッチ外で好む伝統的なクラフトマンシップのウェアに敬意を払ったデザインとのことだ。
1958年W杯から使われている“ニワトリ”のロゴも、近年のモダンなデザインから歴史を感じさせる凝った刺繍へ変更。上に1998年W杯優勝を表す星、下に「FFF(フランスサッカー連盟)」というのは変わらない。
W杯モデルということもあり、前モデルの全身青から、青シャツ・白パンツ・赤ソックスという国旗カラーの伝統的なコーディネートへ回帰。シャツの色が紺に近いため「スコットランド代表の新ユニフォーム」と言われても違和感がない。
なんとかW杯出場を決めたフランスは、来年3月5日、オランダとパリで親善試合を行うことが決定済み。フランス、そして今後発表されるオランダの新ユニフォームはこの試合がともに初陣となる。