9位 ストーク・シティ @stokecity

男のサッカーを極めたピューリス兄貴をぶん投げ、マーク・ヒューズとかいうネタ監督を招聘し、「俺達はもう放り込まない!パスサッカーをするんだ!放り込みからの卒業!」とか言い出した時は本格的にチャンピオンシップへ降格するんじゃないかと心配したけれど、なんかいい意味でも悪い意味でもぬるぬるした感じの新戦力中心に上手くシーズンを乗り切った。フランス料理のシェフがラーメン屋を開くようなものである。でも、なんか上品なラーメンが出来てしまった。世の中は良くわからないものである。まあ、もともと放り込みのイメージは強かったけれどピューリス軍曹は実質少しずつ組み立てにも手を入れていた訳なので、そこまで何もないところからのスタートでもなかったのが有難かったのだろう。なんというか、パスサッカーでも放り込みでもない不思議な物質が出来上がったというのが面白い。感触的には多分スライム的な何かである。中堅にしてはそこそこキャラが立った面子が揃っており、オデン君やら浅井さんやら、ワイドにおいた選手達が気の利いた動きでカウンター攻撃を仕掛けていった。

マルコ・アルナウトビッチ

「貴様の人生くらい買いとれるんだぞ!」と警察に捕まった際に叫んだことが有名な結構ヤバい人。バロテッリのお友達で、ポテンシャルは凄いけどジョゼっちには嫌われていた子でもある。もともと長身で足元も上手いことから「イヴラ2世」とかなんとかいってたような気がしたのだけど、ストークでは10番を背負って左のアタッカーとして躍動。悪童らしく良くわからないタイミングでの読みにくいドリブルや、相手をバカにするようなパスでチャンスを量産した。192cmの割にそこそこ縦にも速く、切り込んでのシュートも得意というなんだか特殊な選手となった。

スティーヴン・エンゾンジ

友達と初めて黒板でプレーするのを見たときに、あまりの奇妙さに2人で大爆笑してしまったフランス人MF。とにかくプレーが奇妙なのである。テクニックがあって、ぬるぬるとボールを持ちあがると不思議なタイミングでいいパスを出してくるその自由さは、他ではなかなか見られない。ヒューズ的にはこの不思議なものを覚醒させることで中盤での支配率を上げようという考えだったらしいのだが、それが達成されたのかどうかは良くわからない。でも、ピューリスとアダム兄貴の教育もあってか少なくとも黒板時代よりは数段まともになってしまった。ちょっと残念。

エリック・ピータース

たまに紙面を飾るレベルのエグいファールをするチャーリー・アダム兄貴に隠れて、実はとんでもない勢いでファールをかましていた左サイドバック。良くも悪くもとにかく荒く、なんというか「これ、いいのか?」と思うことが多々あった。

ピーター・クラウチ

キリン。

ブレック・シェア

イケメンで知られる「アメリカのトーレス」も、ストークでは出番が貰えないまま終わってしまった。長身のサイドアタッカーというニッチなタイプで、エースのあるなうとびっちと被りまくったのが最悪である。来季はどうなってしまうのか解らない。

マルク・ムニエサ

ストークを変えよう!とバルセロナから連れてきたCB。言うほど出番が無かった。ドリブルが得意というCBらしからぬ特徴の持ち主。バルセロナ育ちじゃなかったら、ただのおかしい奴としてコンバートをお勧めされかねない。