ワールドカップを控えるチリ代表のホルヘ・サンパオリ監督は25日、一度チームから除外したエステバン・パレデス(コロコロ)を再招集した。

数日おきに脱落者を発表する“サバイバルゲーム”状態と化しているチリ代表の合宿。当初30人いたメンバーも24日までに6人が除外され、本大会に登録できる23人まであと1人を絞る段階まで来ていたが、一番最初に除外した5人のなかに含まれていたパレデスが再招集された。

33歳とベテランのパレデスは攻撃的な役割であればどのポジションでも可能なFW-MF。2010年ワールドカップ、2011年コパ・アメリカのメンバーで、サンパオリ体制では重用されていなかったものの、今年1月にメキシコから国内のコロコロへ復帰すると後期リーグ得点王に輝く活躍でチームを優勝に導き、30人のメンバー入りを果たしていた。

チリは20日にマティアス・フェルナンデス、24日にパブロ・エルナンデスが負傷で離脱。かつてのエース、ウンベルト・スアソ(現モンテレイ/MEX)も1月に負った全治4ヶ月の重傷により今回のメンバーからは外れており、攻撃陣の層が薄くなっていたところに経験豊富で融通も利くパレデスが呼び戻された形となる。

17日の除外後、チームに復帰して既に国内カップ戦を2試合戦ったパレデス。この日行われた試合では先制ゴールを決めたが、試合後には

「幸せだね。この新たな機会を生かしたいと考えている。全力を尽くすよ」

と早くも頭を切り替え、代表メンバー生き残りに意欲を示した。合宿には26日から復帰する。

これで再び25人となったチリ代表。23人の最終締め切り期限となる来月2日まで過酷な競争は続くのだろうか。

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