予選でのゴタゴタ、スペインで自身最高のシーズンを送ったカルロス・ベラの代表辞退に加え、海外でプレーするタレントが旧来のメキシコ的サッカーにあまり慣れていないこともあり、近年では最も前評判の高くない状態で本大会に臨むメキシコ。

それでも彼らの遺伝子に組み込まれた世界最高峰のパスワークや試合を読む力は侮れない。兄貴肌なエレーラ監督の下チームはよくまとまっており、ベテランのマルケスや土壇場で代表復帰したカルロス・サルシドの存在も心強い。

初戦のカメルーン戦を確実に叩ければ、ブラジルは相性としては悪くないだけにグループリーグ突破の可能性も十分にあるだろう。ただ決め手に欠けるチームだけにトーナメント戦以降は分が悪い。過渡期として迎える今大会はベスト16に入れば御の字といったところだ。

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