4. リーグや戦術に慣れる時が来た
これには異論の余地がない。ロシア・プレミアリーグはセリエAと大きく異なる。セリエAは戦術的に抜け目がなく、溶け込むのには難しいリーグといわれている。1957年以降、国内リーグで30ゴール以上奪ったのがルカ・トーニだけである理由が充分にある。
本田はクリスマス前に10ゴール以上奪うペースであり、彼本人が本来好むポジションではない。CSKAモスクワでさえ、本田は右サイドに配置された。しかし、インザーギの4-3-3でやっているような開いた位置での経験はなく、彼はタッチラインの近くにいる。
こうしたタイプの成功を予測していた人は多くないだろう。昨季終了後、本田は楽観視できるような理由を見せられなかったからだ。
5. 休養が必要だった
2014年の1月にミランに加わる前、本田はロシア・プレミアリーグのシーズンを終了したばかりであった。事実上、彼は休暇を取っておらず、完全に違うリーグにある別のチームに直行している。
結果として本田は疲れているように見え、集中力を欠いているように見えた。本田は日本で非常に目立ったキャラクターであったため、この移籍をミランが採用したマーケティング戦略であり、世界での知名度を上げるためのものだとイタリアのメディアが決めつけたのは容易に理解することができる。
今夏のワールドカップ後、彼はようやく少し休暇を取り、充電することができた。そして、新しいチャプターへの準備をした。結果が証明しており、彼はミラネッロにおいて今や人気者の1人である。