Qolyがお届けしているアジアカップスターズは第7回目。今回は中国です。

中盤のキーマンであるウー・レイやチェン・チー、最終ラインの要チャン・リンペンなどもビッグプレイヤーですが、今回は得点源とならなければいけない存在ガオ・リンを取り上げます。


ガオ・リン / 郜林

1986年2月14日生まれ 28歳

上海申花の下部組織で育ち、2005年にトップチームにデビュー。そのころから期待は高く、U-20だけではなくすぐにフル代表にも選出され、2008年には地元で行われた五輪にも出場している。

ちなみに、2005年の東アジアサッカー選手権の開幕戦では西村雄一主審の判定でわずか6分で退場となっているが、のちに対象が間違いだったとして取り消されたというエピソードもある。

このように若くして期待は大きかったものの、代表で初ゴールを決めたのは2009年と遅かった。というのも、彼はFWとしては非常に器用で、大柄でフィジカルがありながらスピードもあり、さらにドリブルでも仕掛けられ、中央もサイドもこなせる。全体的に能力が高い反面、これという絶対的な強みをあげられるタイプではなかった。

高さがあるハン・ペン、(当時は)最高のタレントと言われていたドン・ファンジオ、野性的なマオ・チャンチン、スピードがあるシュー・ティンやチュー・ボー、ハオ・チュンミンなどがおり、分かりやすさに欠けていた。その為どこに使うかという点で迷う選手であったことは間違いない。

しかし2008年あたりから徐々に代表でも出場機会を増やし、さらに2010年に当時2部にいた広州恒大に加入したことが切っ掛けとなって、大きく飛躍を遂げた。クラブではいつも強烈な外国人FWがいるため脇役にならざるを得ないが、普通のチームならば十分にエースたり得る実力がある。

一時期ゴールから遠ざかってはいたが、今年に入ってからは親善試合で3得点を決めており、好調を維持。ポストワーカーであるヤン・シューとともに中国の前線の柱とならなければいけない存在だ。


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