【MF編】主将ルーニー、泥仕事に徹し、アフロ飼いならされるも、新入社員ブリント、芝の上をマラソンする。

けが人だらけの野戦病院の中で、ブリントはいつ過労死するのか、ってくらいファン・ハールにあれこれ役割ぶん投げられてましたが、関係ない代表戦で長期離脱かも、って報じられた時には絶望しました(無事先日復帰)。

入れ替わりでキャリックが戻ってきたのはいいのですが、個人的にはこの二人がさっさと組んでゲームメイクとビルドアップに絡んで欲しいと思っていたので、年明けにしてやっと組める一歩手前に来たあたり、人生うまく行ことばかりじゃないと改めて感じる次第です。

昨シーズンのスケープゴートにされかけたフェライニですが、怪我の影響もあって、残留したところ見事にファン・ハールに飼い慣らされて、重要な戦力として秋の連勝の立役者の一人となりました。年末年始の不在が結果に響いていると個人的には感じるほどです。あれほど内外の予定調和をぶっ壊せる選手はなかなかおりません。不安定といえば不安定なのですが、上手く使えばお釣りがたっぷりくることをファン・ハールは理解して使っていました。

主将という役割を与えられたルーニーは、二列目に下がり泥仕事に徹しておりますが、その汎用性が時折拡大解釈されがちなことがあります。試合やメンバー、展開によって、中盤でも位置を上げたり下げたりしておりますが、基本的にはもう少し前でプレーさせたいものです。いろいろな仕事させるよりも絞って仕事させたほうが数字はついてくるはず。

ただ、その仕事させてあげられる選手が彼より後ろにいなかったり怪我で不在だったりしていたので、仕方ない部分も多々あります。マタと併用して使われると、どうしてもルーニーが下がらざるを得ないのですが、このあたりのバランスをどうファン・ハールが考えているのかは未だに読めません。マタはディ・マリアが健在だった時にはベンチでしたので、本調子で戻ってくれば入れ替わるのかもしれませんが。

ディ・マリアもW杯明けてからコンディション作りに苦心しており、彼のフィットがグダグダすると、ファン・ハールが見ているであろう、今の人材による完成プランが崩壊しそうです。それくらい攻撃では圧倒的なスキルを発揮しているので、2月あたりにはファルカオとセットでエンジンかけて欲しいものです。ビルドアップは後ろともども諦めましょう。


【次ページ】DF編、GK編、そして指揮官ファン・ハールのここまで