ところが、これでも試合は終わらなかった。一人少ないイランであるが、彼らにはここまで勝ち上がってきた原動力であるセットプレーの強さがある。そこには数的不利は関係ない。
そして104分、テイムリアンからのコーナーキックをプーラリガンジがヘッド! 絶体絶命の危機を最大の武器で乗り切った。
ところが、これでも試合は終わらなかった。114分、ヨルダン戦と同じような位置にヤースル・カーシムがドリブルで突然突破を図り、それをプーラリガンジが倒してペナルティキックに。
ドゥルガーム・イスマイールがこれを決め、イラクが土壇場で勝ち越しに成功した。
しかしながら、まだイランは終わらない。118分にはテイムリアンのコーナーキックからネクーナムのヘッドがライン上で弾かれ、さらにプーラリガンジがシュート、クロスバーに弾かれてこぼれたところをグーシャネジャドがヘッド!
圧倒的なセットプレーの強さを見せ、イランが再び同点に追いついた。
そして勝負はPK戦に。
イランは最初のハジ・サフィが上に外してしまう最悪のスタート。ところが、イラクもアブドゥラミールが左に外してしまい、お互いに失敗。その後は全員が成功していく拮抗した内容に。
勝敗が決まったのは8人目だった。イランのアミリが右ポストに当てて外し、サラーム・シャーキルが冷静に決めてイラクが勝ち越し。準決勝進出を決めた。