1954年に第一回大会が開かれ、これまで数々のスーパースターを世に送り出してきたU-20南米選手権。

ワールドユース(現在のU-20W杯)の創設以降は2年に一度行われるようになり、27大会目を数える今回までに33人の得点王を生み出してきた。

そのなかには現鹿島アントラーズ指揮官、トニーニョ・セレーゾ(ブラジル、1975年)

ジダンが憧れた男、“王子"エンソ・フランチェスコリ(ウルグアイ、1981年)

1994年アメリカW杯優勝の立役者、“悪童"ロマーリオ(ブラジル、1985年)

脅威の左足を持つ“皇帝"アドリアーノ(ブラジル、2001年)

ら錚々たる顔ぶれが揃っている。

しかし、彼らのゴールはいずれも6ゴール以下に留まっている。試合数などの問題もあり単純な比較は意味を成さないが、ジオは既に彼らの記録を上回っているというわけだ。

ちなみに7ゴール以上を決めた選手はジオを入れても僅か10人しかおらず、ジオと同じ7ゴールに到達したのは4人。そのなかの1人は現在、フランスのパリ・サンジェルマンでプレーするウルグアイ代表、エディンソン・カバーニである。

カバーニは2007年大会で母国の主将を務めチームを牽引。7ゴールを決めて得点王に輝き、過去の名選手たちがそうであったように、その活躍が評価されてイタリアへ旅立つことになったのである。

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