今冬、積極的な補強を敢行しているスペインの巨人レアル・マドリーは、現在、ウルグアイで開かれているU-20南米選手権に参加中のアルゼンチン代表GK、アウグスト・バタージャ(リーベル・プレート)とも獲得の合意に達している模様だ。ラテン系の各メディアが今月中旬から連日報じている。
この事実は昨年7月に急逝した南米サッカー界のドン、フリオ・グロンドーナ氏の息子で、U-20アルゼンチン代表の指揮官を務めるウンベルト・グロンドーナ氏が、大会前のインタビューで、
「(バタージャのレアル・マドリーへの移籍は)今週中にもクラブ間で合意に達するだろう」
とスペインのメディアに漏らしたことで発覚。
これまでレアル、リーベル両クラブからの公式発表はないが、各メディアは移籍は既に決定的で正式発表が秒読み段階であると報じており、ウィキペディアなどは気の早いファン(?)によりバタージャの所属がレアル・マドリー(カスティージャ)となっている。
また、別の報道によれば本人の強い希望によりリーベル側は引き留めを断念しており、18ヶ月のレンタルでレアルへ加入し、トップチームで10試合に出場した場合、買い取り金額が300万ユーロ(約4億円)に引き上げられるという。ただ当面はレアルのBチームであるカスティージャでプレーすることになるだろうとのこと。
アルゼンチン期待の新星
アウグスト・マルティン・バタージャ・バルガ(Augusto Martín Batalla Barga)、通称アグスティン・バタージャは1996年4月30日生まれの現在18歳。
名門リーベル・プレートの下部組織出身で、2013年のU-17南米選手権、U-17W杯のアルゼチン代表で守護神を務めた期待のGKだ。
これまでクラブでのデビューはまだだがその将来性は高く評価されており、U-20W杯、リオ五輪の出場権がかかったU-20南米選手権でも守護神を任されている。
南米のGKとしては珍しく派手さはないが堅実で安定感のあるプレーを持ち味としており、移籍を漏らしてしまったグロンドーナ監督も、
「(バタージャは)成長するための全ての資質を持っている」、「彼はサッカー選手としてだけでなく、(若いながら)人間として非常に成熟している」
とバタージャの特徴を交え才能を讃えている。