そしてこの日のメイン、開催国ウルグアイと隣国アルゼンチンの大一番。

両者は大会制覇とともにアルゼンチンは五輪ストレートイン、ウルグアイは勝たなければ優勝も五輪出場も逃すという一大決戦で、センテナリオにはU-20の試合にもかかわらず観衆がスタンドを埋め尽くした。

試合は序盤からヒートアップするが、すぐにウルグアイが先制する。左サイドを翻弄したロドリゴ・アマラルの折り返しを、“レコバ信者"ガストン・ペレイロが詰める。

この時点でウルグアイが逆転で首位に立ち、五輪出場権も手繰り寄せる。

しかし、ここまで大会9ゴールを決めているエース、ジオバンニ・シメオネが抑えられ、ウルグアイの圧力に押され気味だったアルゼンチンも反撃。36分、主将アンヘル・コレアの仕掛けから右サイドの折り返しをセバスティアン・ドリウッシが見事なボレーで同点とする。

ウルグアイにとってはこのゴールが重くのしかかることとなる。

このままでは得失点差で3位となり、五輪出場を逃すウルグアイは何とか点を取るため積極的に前へ出るが、焦りからかなかなか形を作れない。そして終盤、守備が薄くなっていたところをアルゼンチンのコレアに個人技で決められ万事休す。

アルゼンチンが2003年以来12年ぶり5度目となるU-20南米選手権優勝。これまで大会を盛り上げてきた開催国ウルグアイの34年ぶりとなる大会制覇と五輪出場は夢と消えた。

大会最優秀選手には優勝したアルゼンチンの主将、アンヘル・コレアが選出され、記録の更新こそならなかったものの、1954年から始まった大会史上2番目となる9ゴールを決めたジオバンニ・シメオネが得点王に輝いている。

最終順位は、1位アルゼンチン(13)、2位コロンビア(9)、3位ウルグアイ(8)、4位ブラジル(7)、5位ペルー(3)、6位パラグアイ(1)となった。

大会を通じて高いパフォーマンスを見せた3チームがそのまま上位に入る結果になったと言っていいだろう。アルゼンチンと並ぶ優勝候補の一角で元FC東京指揮官、アレシャンドレ・ガーロ氏率いるブラジルは、五輪予選を免除されるなかU-20W杯出場権を得たものの4位と低調な大会となった。

逆転で2位に入り五輪プレーオフ出場権を得たコロンビアは、来年3月に五輪出場をかけ、北中米カリブ海の代表と1発勝負で試合を行う予定となっている。

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