一度トップレベルから離れることになった彼の名が再び世界に広がったのは、2008年に就任したコートジボワール代表での結果だ。

2010年1月に行われたアフリカネイションズカップでアルジェリアに敗れたものの、その一方で23試合無敗という記録を達成。さらにその大会後終了後に解任をされていることから、大きく評価は落ちなかった。

その後、ディナモ・ザグレブで成功を収めた後、ハリルホジッチがキャリア最大の評価を得るきっかけとなったアルジェリア代表からのオファーが舞い込んだ。コートジボワールでの突然の解任の経験からアフリカのチームを嫌っていたとのことだが、最終的にはそれを受託した。

2013年アフリカネイションズカップではチュニジア、トーゴに2連敗、コートジボワールに引き分けと失望の結果に終わったものの、連盟は彼を解雇せずワールドカップでも指揮を執らせることを選択。そして、誰もが目にしたワールドカップでの健闘に繋がるわけである。アルジェリアの選択は吉と出た格好だ。

(W杯での活躍でヤシヌ・ブラヒミはBBCアフリカ最優秀選手賞に輝く)

なお、その後かつて率いていたトラブゾンスポルの監督に就任したが、開幕から結果が出ずに8試合で1勝1敗6分けで11月に解任されている。

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