4月1日を期に、俄然注目を集めるようになったFC東京の日本代表FW、武藤嘉紀のチェルシー移籍報道。

ソースに関して不明瞭な部分はあるが、チェルシーは来季2015-16シーズンから日本の横浜ゴムがユニフォームの胸スポンサーを務めるほか、サプライヤーも武藤が個人契約しているadidas。移籍実現を臭わせる材料は確かにある。

チェルシーといえばCLでPSGの前に惜しくもベスト16敗退を喫したが、プレミアリーグでは首位を快走。5年ぶりのリーグ優勝に一歩ずつ前進している、世界的な強豪クラブだ。

ただ、彼らほどのビッグクラブとなると当然選手層は厚く、特にFWから2列目にかけてのポジション争いは熾烈。

最近もベルギー代表のケヴィン・デ・ブライネ(ヴォルフスブルク)やロメル・ルカク(エヴァートン)、ドイツ代表としてブラジルW杯でも活躍したアンドレ・シュールレ(ヴォルフスブルク)などが出場機会に満足できず、完全移籍で新天地を求めている。

デ・ブライネとシュールレ。彼らほどの実力者でもチェルシーでレギュラーを掴むことはできなかった。現在も今年1月にフィオレンティーナから移籍したコロンビア代表MF、フアン・クアドラードがなかなか出場機会を得られていない。

他にも、チェルシーへ加入しながらローン(レンタル)に出されている選手は数多くおり、もし仮に武藤が移籍した場合ヨーロッパの環境に慣れるため他のクラブに貸し出される可能性は十分考えられるだろう。

そうしたことも踏まえ、ジョゼ・モウリーニョ監督が復帰した2013-14シーズンと今季の2014-15シーズン、チェルシーからローンされている選手について調べてみた。

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