消極性、それとも?
日本代表といえばもう1つ言われてしまうのが消極性である。ドリブルやシュートといった仕掛けてほしい場面でエゴイスティックさが足りないと言われている。
この点についてはなでしこジャパンにも当てはまるようだ。ドリブル成功数19回はベスト8進出チームでは最も少ない値。また、1試合あたり3.8回というのも下から4番目の数字だ。
なでしこジャパンは右サイドから攻める回数が多い。オーストラリア戦では中央が26%であったのに対して、右側からが40%であった。しかしクロス成功数は80回(1試合あたり16回)と普通の値だ。
つまり、なでしこジャパンはサイドから攻めることを起点としているが、ドリブル、クロスではなく最後までパスで崩し切って得点しているのだ。
「パスで崩し切って得点」といえば、バルセロナのポゼッションサッカーが思い浮かぶ。なでしこジャパンもここまで58%と高いポゼッション率を保っている。これまたフランス、ブラジルらに次ぐ4位の値だ。